欠けたドーナツとモデリング
2011-06-27 : ピアノレッスン
前回の記事で、生徒にとって“先生というモデル”がイコール、“今あるいは将来の自分”を作り出します。
と、お伝えしました。
ところで、
生まれてすぐに手本となる先生は?
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そう!
ご両親です。
関係が近ければ近いほど、子どもはそのマネをして成長するものなのです。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
「学ぶ(マナぶ)」という言葉は、
「マネる」→「マネぶ」→「マナぶ」になったと言われます。
そう!
子どもは、良いも悪いも、全て見て・聞いて、そしてマネて学んで“モデリング”しているのです。
例えば、
親は子どもの“良い”ところよりも“悪い(足りない)”ところが気になるものです。
「いや〜〜うちの子なんてもぉ〜ぜんぜん...」とか、
「愚息(ぐそく)」な〜んて言い方もありますよね。
心理学では、よく「2つのドーナツ」のお話しが出てきます。
1つは丸いドーナツ、
もう1つは一か所が欠けたドーナツ、
両方テーブルの上にのっています、さてあなたはどちらが気になりますか?
という質問。
いかがですか?
実はほとんどの方が、“欠けたドーナツが気になる”と答えるんです。
誰が食べたのか?
何故欠けているのか?・・・・
基本的に人は、“欠けた部分”が気になる存在なんですよね。
それは子どもに対しても同じ......。
「なぜ出来ないのか?」
「どうしてやらないのか?」
「どうして走るのが遅いんだ?」
「もっと勉強しろ!」
「さっさと宿題しなさい!」
「片付けなさい!」
「早く起きなさい!」
「○○○ちゃんのように、もっとシッカリしなさい!!」
「どうして弾けないの!?」
「なぜ練習してこないの!!??」
周囲の大人たちが、その子の“欠けた部分”、“至らない点”ばかり普段から指摘していれば、
その子自身も、他人の、そして将来自分の子どもの“欠けた部分”“至らない点”ばかり指摘するように育ちます。
他者に対する評価の方法として「“欠けた部分”を指摘する手法」を繰り返し学習していくのです。
つまり、全て見て・聞いて、そしてマネて学んで“モデリング”していくわけなんです。
だからこそ!
“良い習慣”を次世代(子ども・生徒さん)に示さなければいけないと思うのです。
“良きモデル”になりたいと考え、
常に何かを勉強し、常に新しい物事を学び、取り入れ、試行錯誤し、
一番良いと考えられるコト、よりベターな方法を、
たくさん生徒さんに提供できるようになりたいと思っています。
欠けたドーナツをモデリングしないでいいように・・・。
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今日の魔法は…
(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆
『自分の良いトコ(習慣)・悪いトコ(習慣)を再認識♪』
あなたの“長所と短所の活かし方”を上手く考えてくれる先生に出会えますように。
みなさん、今日も明るく楽しいピアノレッスンライフを♪
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・