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なぜ気持ちを込めてピアノを弾くの? - 聴く人の心に染みる感情を動かす演奏

2016-09-05 : ピアノレッスン
気持ちを込めてピアノを弾こう - 聴く人の心に染みる感情を動かす演奏
ピアノを弾くとき、気持ちを込めて弾いていますか?
こんにちは、FUKUON 福田音楽教室
ピアノ講師&音楽療法士の福田りえです。 (*^-^)/


  • 心を込めてピアノを弾きなさい
  • 気持ちを込めて演奏しなさい
  • もっと感情を込めて弾きなさい

ピアノを習っていると、頻繁に耳にする言葉ですよね。もっと激しい表現になると……

  • 魂を込めて!
  • 全身全霊を捧げて!
  • 人生をかけて!

なんて言われることもあります。
ちょっと心臓がバクバクしそうになってしまいますが。^^;


心、気持ち、感情、魂、全身全霊、人生……。


これら形のないものを、どうしてピアノを弾くときに“込め”たり“捧げ”たり“かけ”たりするように言われるのでしょうか? そんなに大事なことなのでしょうか?




楽曲のテーマと、音楽理論に共通するもの


なぜ心や気持ちをこめて、ピアノを弾くことが大事なのか? まず、音楽をテーマと理論にわけて見ていきたいと思います。



楽曲のテーマ


曲には様々なテーマがあったり、一音一音にドラマがあったりします。


そこには作曲した人の想いや、そのときの境遇などが反映されているんですね。失恋したからこそ、生まれた名曲もあります。


失意や絶望の淵からできた曲もあれば、天にも昇るような歓喜を表した曲もあります。神への感謝や、悪魔への呪詛が込められた曲もあるでしょう。


悲嘆や嘆き、喜びや幸せ、決意や気概、勇気やプライド、また深遠なる存在への畏怖などなど。およそ人の世に存在しているありとあらゆる事象が、テーマとしてその曲に深みを与えています。




なんというか、人の存在やメンタリティーに影響を与えてきたものすべてが、それぞれの曲に込められている。そんな感じがします。



音楽理論


曲にテーマがある一方で、ピアノや音楽には理論があります。いわゆる音楽理論というものですね。


音楽の仕組みや構造というのは、数学的なバックグラウンドをベースに、ともて理論的に成り立っているものなんです。


楽典はその基礎になりますが、クラシックやジャズだけでなく、ラップやテクノポップ、ボーカロイドの曲に至るまで、今ある音楽のそれぞれが、理論的な構造をもっているんですね。


ただテキトーに音符を並べていっただけでは、人が聴くに耐え得る曲にはなりません。やはり曲として成立するためには、理論的な裏付けが必要となってきます。


しかしその理論は、決して無機質な数式だけで考えられているわけじゃなくて、人の快・不快といったセンスやフィーリングに沿って、峻別されてきました。


人にどう聴こえ、どう感じられるのか。その集大成だからこそ、音楽理論はとても大切なんです。



曲に込められたテーマも、そしてその曲を成立させている音楽理論も、どちらも人間ありき、なんですね。(←ここ、とても大事)




人はピアノの演奏をどこで感じているの?


人間は理論や理屈だけで動いているわけではないですよね。


もちろん理論や理屈というのは、何かを判断したり組み立てたりするときに必要なものです。そのため人は長い時間をかけて、様々な理論を生み出してきました。


と同時に、人間は感情の生き物でもあるんです。


私たちの日常生活でも、感情がトリガーとなって行動している場合って、結構ありますよね。


映画やドラマを観て、感動したり涙を流したり、漫才やコントを観て大笑いしたりするのは、それらが理論的に正しいから、因果関係に整合性が取れているからだけではないと思うんです。


感情を揺り動かされるからこそ、感動や涙があふれ、お腹の底から笑えるんじゃないでしょうか?




ピアノや音楽の演奏も、まったく同じ。


たとえ理論的に正しい演奏でも、感情や気持ち、心がこもっていない演奏では、人は感動しません。感情が動かないんです。


なぜなら、聴いてくれている人は、それぞれの心で感じて受けとめてくれているから。心こそが音楽を感じ取れるセンサーだからなんです。




つたない演奏でも感動するわけ


ピアノの発表会やコンクールなどでよく見かける光景なんですが、技術的にはまだまだな子でも、その子の親御さんや、おじいちゃん、おばあちゃんは、ジ〜〜ンと感動していたりします。


毎回、わが子の演奏に涙しているお母さんもいらっしゃいますし、そのお姿を見て、私もジ〜〜ンと来ちゃいます。
( ;∀;)


演奏的にはイマイチなのに、なぜジ〜〜ンとできるのでしょう?


それは、つたないながらも精一杯ピアノを弾いている、その子のその気持ちが伝わってきて、また必死に練習していた光景を思い出して、どうしようもなく感情が動いてしまうから、ではないでしょうか?


気持ちや感情と記憶が、ガチッとシンクロするんですよね。



しかしこれは、身内だからこそ抱くことができる心の動きという面もあります。あらかじめフィルターというか、一定のバイアスがかかっていて、感動しやすくなっているわけです。


必死に練習していた姿に関する記憶などは、まさにそのフィルターですよね。知っているからこその、感動成分となります。


しかしそうじゃない人たちが聴いても、感涙とまではいかなくても、「あーよかったよ」とか「なんか情景が思い浮かんだよ」って言ってもらえる演奏をするにはどうするか?


そう、感情を動かす演奏、気持ちを込めてピアノを弾くことが大切になるというわけです。


そこで今回のピアノ魔法は…
(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆

喜怒哀楽を表現できるタッチを身に付けよう♪


いくら心や気持ちを込めてピアノを弾くといっても、しっかりとしたテクニックが身に付いていなければ、それを表現して人に伝えることは難しくなりますよね。


世界一高い塔を建てたいという思いだけでは塔は建たないわけで、そこには様々な技術が必要となります。




同じピアノの音でも、楽しくポーン! と弾く音と、悲しくポローン…… と弾く音では、聴こえ方も違いますし、心や感情への響き方も違ってきます。


それを普段の練習のときに発見し、トレーニングを積み、ちゃんと身に付けていくことが大切ですし、いろんな創意工夫も大事です。


私が音楽高校に通っていたとき、楽譜に「80g」とか「130g」と書き込んでいる友だちがいました。


はじめは何のことだかわからず、きっと感情の起伏を重さで表してピアノを弾く練習なんだろうな、くらいに思っていたんですよね。それが重力奏法というものだと知ったのはだいぶ後のことです。


これも感情を動かす演奏のための、工夫のひとつなのかなぁって。


みんな若かったなぁ〜
( ;∀;) ジ〜〜ン


【関連書籍】

ピアノ・ソロ 「ありがとう」の気持ちが伝わる曲あつめました。【保存版】

「あつめました。」シリーズから、『「ありがとう」の気持ちが伝わる曲あつめました。』がリニューアルして登場! なかなか口に出して言えない「ありがとう」を、ピアノに乗せて大切な人に伝えてみませんか?(シンコーミュージックWebサイトより引用)


さっきは音高時代の友だちのエピソードでしたが、今の私は……

  • 目を閉じて自分のピアノの音を聴く練習
  • 録音して客観的に自分の演奏を聴く練習

この2つの方法が良いかなあと思っています。


ぜひ自分の気持ちを込めた演奏を、客観的に聴いてみてください。そして自分の感情がどう動くか、それを確認してくださいね。


では みなさん!
今日も楽しいピアノライフを♪ ・∀・*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・

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  • 2016/09/09 4:37 AM
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