ナゼここが弾けないの?ピアノでつまずいたら急がば回れ練習法
2017-11-05 : ピアノレッスンこんにちは、FUKUON 福田音楽教室
ピアノ講師&音楽療法士の福田りえです。 (*^-^)/
「わぁ、新しい曲だぁ~!さっそく弾いてみよう」
「これ弾きたかった曲なんだよね~!ではさっそく……」
とピアノに向かったまではよかったけど、いざ弾いてみると思ったようにはいかない……なんて経験、ありませんか?
意外なところが苦手に感じたり、似たような箇所で同じようなミスをしてみたり。こんなはずじゃなかったのになぁ~って。
すぐに弾けるようになると思ったのになかなか進まなくて、もどかしい思いをしたことが、誰でも一度や二度はあるんじゃないでしょうか?
人によっては「なんで弾けないんだよ!」って、イラってくるかもしれません。まあ落ち着いて、落ち着いて。^^
そんなときはまず、
と、案外すんなりとピアノで弾けるようになるかもしれません。
大好きな曲や弾きたい曲を、ピアノで上手に弾けるようになるには、まずその曲の性質を知ることがとても大切です。
クラシックでもポピュラーでも、あるいは童謡であっても、それぞれの曲にはそれぞれの性質があります。それは一種のクセだったり、偏りだったり、特色だったりしますが、まずそれを知ること。
いきなり弾きはじめたけど思ったように弾けないときは、なおさらその曲の性質を理解することからはじめるといいでしょう。
とは言っても、どこをどう見て曲の性質を知ればよいのでしょうか?
そこで今回のピアノ魔法は…
(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆
楽譜をよく見て楽曲分析することをアナリーゼ(Analyse)といいます。いきなりピアノで弾くのではなく、まず曲の内容や構成を大まかにでも把握しておくわけですね。
アナリーゼでは……
などはもちろん、
といったとこまで見ていきます。
その中で「上がっていく音階が多い」とか、「スタッカートがたくさん出てくる」、「和音がたっぷりある」など、特に際立っている傾向が発見できたなら、それがその曲の性質となっているんですね。
それがその曲をピアノで弾く上で無視できない特徴、性質なんです。
アナリーゼしていく中で見つけた曲の性質。それをしっかりと知った上で、ハノンやツェル二―で練習してみましょう。
例えば、
というふうに、ハノンやツェル二―など別の練習曲を使って強化練習することで、指もその動きに対応できるようになり、曲の仕上がりもより良くなるんですよ。
特に最初にピアノで弾いたとき、ミスしたり苦手に感じた部分が該当するなら、練習曲での強化はとても効果が高くなります。その曲の特徴的な部分を弾きこなすための、地力が先に身につくからです。
もちろん、今弾こうとしている曲を使って、その部分だけピンポイントで練習したくなるかもしれません。その方が手っ取り早くて、近道だと思えるからですね。
その場合の練習は、表面をなぞって音を追いかけているだけだったり、力でねじ伏せようとして強引に弾こうとしたりしがちです。「そこを弾きたい!」という気が勝ってしまうからかもしれません。
しかし野球でヒットを打つためには、地道な素振りの練習が欠かせないのと同じく、まずは基礎に立ち返って練習することで冷静になれますし、しっかりとした地力を身に付けることにつながります。
ちょっと古臭く感じるかもしれませんが、ハノンやツェル二―など昔から知られたピアノの練習曲は、ちゃんと効果があるからこそ、古くから使われているんですね。
急がば回れ。
温故知新(おんこちしん)。
……あなどれない諺ですよね。^^
【関連書籍】
クラシックのからくり~「かたち」で読み解く楽曲の仕組み~
いかがだったでしょうか? 急がば回れ練習法。
弾きたい弾きたいと思う曲ほど、一旦つまずいてしまうと頭に血が上ってしまい、強引だったり荒い練習になってしまうものです。気が急いている状態ですね。しかし……
急いては事を仕損じる。
(せいてはことをしそんじる)
そんな言葉がある通り、そこは一旦気を静め、大好きな曲、弾きたい曲と同じ性質をもった、別の曲でしっかり練習する。急がば回れ練習法。
遠回りしている間に、ピアノの地力がついてきますよ。
では みなさん!
今日も楽しいピアノライフを♪ *'∀'*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
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ピアノ講師&音楽療法士の福田りえです。 (*^-^)/
「わぁ、新しい曲だぁ~!さっそく弾いてみよう」
「これ弾きたかった曲なんだよね~!ではさっそく……」
とピアノに向かったまではよかったけど、いざ弾いてみると思ったようにはいかない……なんて経験、ありませんか?
意外なところが苦手に感じたり、似たような箇所で同じようなミスをしてみたり。こんなはずじゃなかったのになぁ~って。
すぐに弾けるようになると思ったのになかなか進まなくて、もどかしい思いをしたことが、誰でも一度や二度はあるんじゃないでしょうか?
人によっては「なんで弾けないんだよ!」って、イラってくるかもしれません。まあ落ち着いて、落ち着いて。^^
そんなときはまず、
- その曲の性質を知り
- それに合わせた基礎的な練習をする
と、案外すんなりとピアノで弾けるようになるかもしれません。
ピアノで弾いてつまずいたら、まずその曲の性質を知ろう
大好きな曲や弾きたい曲を、ピアノで上手に弾けるようになるには、まずその曲の性質を知ることがとても大切です。
クラシックでもポピュラーでも、あるいは童謡であっても、それぞれの曲にはそれぞれの性質があります。それは一種のクセだったり、偏りだったり、特色だったりしますが、まずそれを知ること。
いきなり弾きはじめたけど思ったように弾けないときは、なおさらその曲の性質を理解することからはじめるといいでしょう。
とは言っても、どこをどう見て曲の性質を知ればよいのでしょうか?
そこで今回のピアノ魔法は…
(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆
楽譜の上で音の流れのカタチを見つけよう!
楽譜をよく見て楽曲分析することをアナリーゼ(Analyse)といいます。いきなりピアノで弾くのではなく、まず曲の内容や構成を大まかにでも把握しておくわけですね。
アナリーゼでは……
- テンポ
- 音の強弱(強弱記号=デュナーミク)
- 音と音のつながり(アーティキュレーション)
などはもちろん、
といったとこまで見ていきます。
その中で「上がっていく音階が多い」とか、「スタッカートがたくさん出てくる」、「和音がたっぷりある」など、特に際立っている傾向が発見できたなら、それがその曲の性質となっているんですね。
それがその曲をピアノで弾く上で無視できない特徴、性質なんです。
地道で遠回りなピアノの練習が功を奏することも
アナリーゼしていく中で見つけた曲の性質。それをしっかりと知った上で、ハノンやツェル二―で練習してみましょう。
例えば、
- 上昇系や下降系のスケールが多ければ、スケールの練習曲を。(スケール=縦方向の音階のこと)
- スタッカートが多ければ、スタッカートの練習曲を。
- 和音が多ければ、その幅の和音の練習曲を。
- 転調する調を全部書き出して、そのスケールとカデンツ、アルペジオに関する練習曲を。
というふうに、ハノンやツェル二―など別の練習曲を使って強化練習することで、指もその動きに対応できるようになり、曲の仕上がりもより良くなるんですよ。
特に最初にピアノで弾いたとき、ミスしたり苦手に感じた部分が該当するなら、練習曲での強化はとても効果が高くなります。その曲の特徴的な部分を弾きこなすための、地力が先に身につくからです。
もちろん、今弾こうとしている曲を使って、その部分だけピンポイントで練習したくなるかもしれません。その方が手っ取り早くて、近道だと思えるからですね。
その場合の練習は、表面をなぞって音を追いかけているだけだったり、力でねじ伏せようとして強引に弾こうとしたりしがちです。「そこを弾きたい!」という気が勝ってしまうからかもしれません。
しかし野球でヒットを打つためには、地道な素振りの練習が欠かせないのと同じく、まずは基礎に立ち返って練習することで冷静になれますし、しっかりとした地力を身に付けることにつながります。
ちょっと古臭く感じるかもしれませんが、ハノンやツェル二―など昔から知られたピアノの練習曲は、ちゃんと効果があるからこそ、古くから使われているんですね。
急がば回れ。
温故知新(おんこちしん)。
……あなどれない諺ですよね。^^
【関連書籍】
クラシックのからくり~「かたち」で読み解く楽曲の仕組み~
構造や仕組みを知れば、感動の仕組みまで理解できる!楽曲の「かたち」から音楽の構成を徹底分析する、画期的な一冊。(Amazonより引用)
まとめ - 急いては事を仕損じる
いかがだったでしょうか? 急がば回れ練習法。
弾きたい弾きたいと思う曲ほど、一旦つまずいてしまうと頭に血が上ってしまい、強引だったり荒い練習になってしまうものです。気が急いている状態ですね。しかし……
急いては事を仕損じる。
(せいてはことをしそんじる)
そんな言葉がある通り、そこは一旦気を静め、大好きな曲、弾きたい曲と同じ性質をもった、別の曲でしっかり練習する。急がば回れ練習法。
遠回りしている間に、ピアノの地力がついてきますよ。
では みなさん!
今日も楽しいピアノライフを♪ *'∀'*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
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