ピアノを聴く練習が大切な理由と、ほかの人の演奏に興味を持つことで養える力
2017-09-25 : ピアノレッスンこんにちは、FUKUON 福田音楽教室
ピアノ講師&音楽療法士の福田りえです。 (*^-^)/
とお母さんに言われてピアノを練習するとき、あるいは…
といって自発的に練習するとき、ピアノを弾く練習ばかりしていませんか? 弾いて弾いて弾きまくるゾ~って。
それだけだとちょっと不足するものがあるかも。別のアプローチによるこんな練習も加えてみてください。
この記事の目次
ほとんどの場合、ピアノを弾くことがそのままピアノを練習することになりがちです。もちろん弾くことは、上達のために必須の練習法なのは間違いありません。弾かなければ、ピアノはいつまでも上手くなりませんからね。
でも弾くだけでは補えないものがあるんですよね。弾くことは、ピアノの多面的な一面にしかすぎないのです。
特に不足するのが、どう弾けばいいのかというイメージです。小さい子や初心者の方は弾くだけで精一杯で、どう弾くかに関してはハッキリしていないことが多いと思います。
そんなときに大切になるのが、聴く練習なんですよね。弾く練習と同じかそれ以上に、聴く練習は大事なんですよ~。
そこで今回のピアノ魔法は…
(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆
弾く練習と併せて聴く練習をすることで、自分がどうピアノを演奏したいのか、それがハッキリしてくるんです。
ひと口に聴く練習といっても、いろんな方法が考えられます。
まずはこれ。自分で弾いたピアノの音を聴かなければ、どこが良くてどこが悪かったのか、知ることができません。
絵画の場合だと自分で描いた絵が残りますから、後から省みることができます。習字などもそうですよね。
でもピアノの音は流れ去ってしまいますから、後から省みることが難しく、余計に自分の奏でる音を聴いておく必要があるんですね。
たとえば、ミスはその瞬間わかるとしても……
など表現の部分は聴きもらしたり、自分の中で(いちおう最後まで弾けたから、あとはいいや)ってスルーしたりしますから、意識的に聴くことが大切になってくるんです。
とはいっても、小さい子や初心者の方には、まだその余裕がないかもしれません。そんなときは、文明の利器をつかいましょう。^^
スマホやICレコーダーなどを使えば手軽に録音できますし、後から何回でも聴き直すことができますよね。もちろんビデオカメラで録画したっていいわけです。(スマホは録音・録画の両方に使えてとても便利)
ピアノを練習するときは必ず一回は録音・録画してみて、そして聴き返してみてください。どう弾けばいいのか、自分の中でイメージができるようになってきます。
自分より上手な人の演奏や、理想とする演奏、お手本となる演奏などを聴くことで、どう弾けばいいのかイメージが得られやすくなります。
大昔は演奏会やコンサートに行くしか聴く方法がありませんでしたが、今はCDやDVDはもちろん、音楽配信の音源、SoundCloudのような音声共有サイト、ご存知YouTubeのような動画サイトなど、選択肢はとても多いですよね。
▲『エリーゼのために』by SoundCloud
※スマホ、タブレットは、[Listen in browser]をタップするとこのまま曲が聴けます
コンサートホールでピアニストの演奏を聴くのは格別の体験となりますが、そこまでではなくても聴く練習はできます。聴くだけでいろんな発見や気づきが得られ、とても勉強になるんですよね。
同じ楽曲でも、音源や演奏者によってピアノの音色や弾き方に違いがありますが、自分に合っているものを探すのも楽しいですし、その違いから学べることもたくさんあります。
私のピアノ教室にも、練習している曲をヘッドフォンで耳に入れながら、レッスンに来てくださる生徒さんもいますし、目が不自由な生徒さんは、ICレコーダーが手放せません。
ピアノがなくても、聴く練習ならどこでもできるのがいいですよね。
小さい頃は自分がピアノを弾くことに興味の大半が向いています。それは仕方ないことですし、むしろ普通のことかもしれません。
でも自分以外の人の演奏に興味を持つことは、成長や上達のプロセスでは欠かせません。自分の弾き方や上達レベルを相対的に確認するためのよい機会となると同時に、刺激も受けるからです。
またほかの人のピアノを聴くことを通じて、共感する力を養うことができます。音楽には数学的な側面と同時に、フィーリングや感性、情感やセンスといった側面もあるからです。
と、色んなことを感じる、これが大切。社会を生きる上で必要な共感力につながるんですね。
【関連書籍】
子どもの共感力を育てる
ピアノの弾く練習と聴く練習。
いかがだったでしょうか?
私もよくピアノコンクールに引率した生徒さんたちに、審査員になったつもりで採点してみよう! とプログラムとペンを渡しています。
するとみんな真剣な面持ちでステージを見つめ、しっかりピアノの音を聴き取ろうと身を乗り出すんですよね。それまでは同学年のほかの子の演奏にはあまり興味がなさそうだったのに、です。
ほかの人の演奏を聴くことで、自分の演奏を知る。ほかの人を知ることで、自分を知る。そんな気がします。
興味を持ってほかの人のピアノを聴く練習。
是非やってみてくださいネ。
では みなさん!
今日も楽しいピアノライフを♪ ・∀・*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
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ピアノ講師&音楽療法士の福田りえです。 (*^-^)/
はやく練習しなさい!
とお母さんに言われてピアノを練習するとき、あるいは…
練習しなくちゃ!
といって自発的に練習するとき、ピアノを弾く練習ばかりしていませんか? 弾いて弾いて弾きまくるゾ~って。
それだけだとちょっと不足するものがあるかも。別のアプローチによるこんな練習も加えてみてください。
この記事の目次
ピアノを弾く練習だけでは補えないもの
- ピアノを弾く練習
- 上手に弾く練習
- 繰り返し弾く練習
- 練習曲や課題曲を弾く練習……
ほとんどの場合、ピアノを弾くことがそのままピアノを練習することになりがちです。もちろん弾くことは、上達のために必須の練習法なのは間違いありません。弾かなければ、ピアノはいつまでも上手くなりませんからね。
でも弾くだけでは補えないものがあるんですよね。弾くことは、ピアノの多面的な一面にしかすぎないのです。
特に不足するのが、どう弾けばいいのかというイメージです。小さい子や初心者の方は弾くだけで精一杯で、どう弾くかに関してはハッキリしていないことが多いと思います。
そんなときに大切になるのが、聴く練習なんですよね。弾く練習と同じかそれ以上に、聴く練習は大事なんですよ~。
そこで今回のピアノ魔法は…
(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆
ピアノは弾く・聴く・イメージすることを組み合わせて練習しよう♪
弾く練習と併せて聴く練習をすることで、自分がどうピアノを演奏したいのか、それがハッキリしてくるんです。
たくさんあるピアノを聴く練習法
ひと口に聴く練習といっても、いろんな方法が考えられます。
1.自分のピアノを聴く練習
まずはこれ。自分で弾いたピアノの音を聴かなければ、どこが良くてどこが悪かったのか、知ることができません。
絵画の場合だと自分で描いた絵が残りますから、後から省みることができます。習字などもそうですよね。
でもピアノの音は流れ去ってしまいますから、後から省みることが難しく、余計に自分の奏でる音を聴いておく必要があるんですね。
たとえば、ミスはその瞬間わかるとしても……
- 弾きはじめの音量
- フォルテやクレッシェンドなどの音の強さ
- スタッカートやスラーの表現
- テンポやリズム
など表現の部分は聴きもらしたり、自分の中で(いちおう最後まで弾けたから、あとはいいや)ってスルーしたりしますから、意識的に聴くことが大切になってくるんです。
とはいっても、小さい子や初心者の方には、まだその余裕がないかもしれません。そんなときは、文明の利器をつかいましょう。^^
スマホやICレコーダーなどを使えば手軽に録音できますし、後から何回でも聴き直すことができますよね。もちろんビデオカメラで録画したっていいわけです。(スマホは録音・録画の両方に使えてとても便利)
ピアノを練習するときは必ず一回は録音・録画してみて、そして聴き返してみてください。どう弾けばいいのか、自分の中でイメージができるようになってきます。
2.ほかの人のピアノを聴く練習
自分より上手な人の演奏や、理想とする演奏、お手本となる演奏などを聴くことで、どう弾けばいいのかイメージが得られやすくなります。
大昔は演奏会やコンサートに行くしか聴く方法がありませんでしたが、今はCDやDVDはもちろん、音楽配信の音源、SoundCloudのような音声共有サイト、ご存知YouTubeのような動画サイトなど、選択肢はとても多いですよね。
▲『エリーゼのために』by SoundCloud
※スマホ、タブレットは、[Listen in browser]をタップするとこのまま曲が聴けます
コンサートホールでピアニストの演奏を聴くのは格別の体験となりますが、そこまでではなくても聴く練習はできます。聴くだけでいろんな発見や気づきが得られ、とても勉強になるんですよね。
同じ楽曲でも、音源や演奏者によってピアノの音色や弾き方に違いがありますが、自分に合っているものを探すのも楽しいですし、その違いから学べることもたくさんあります。
私のピアノ教室にも、練習している曲をヘッドフォンで耳に入れながら、レッスンに来てくださる生徒さんもいますし、目が不自由な生徒さんは、ICレコーダーが手放せません。
ピアノがなくても、聴く練習ならどこでもできるのがいいですよね。
ほかの人の演奏に興味を持つ大切さ
小さい頃は自分がピアノを弾くことに興味の大半が向いています。それは仕方ないことですし、むしろ普通のことかもしれません。
でも自分以外の人の演奏に興味を持つことは、成長や上達のプロセスでは欠かせません。自分の弾き方や上達レベルを相対的に確認するためのよい機会となると同時に、刺激も受けるからです。
またほかの人のピアノを聴くことを通じて、共感する力を養うことができます。音楽には数学的な側面と同時に、フィーリングや感性、情感やセンスといった側面もあるからです。
- あの曲、私も弾きたい
- うあ~この人、上手ぅ!
- あんなふうに弾けたらいいなぁ
と、色んなことを感じる、これが大切。社会を生きる上で必要な共感力につながるんですね。
【関連書籍】
子どもの共感力を育てる
アメリカの著名な児童精神科医が、他人の感情や心理をわがことのように感じ理解する「共感」こそが、人が人として社会の中で生きていく鍵だとして、その育て方や欠落した場合の弊害を、豊富な事例をあげながら、子どもの脳の発達のプロセスとともに描くノンフィクション。(Amazonより引用)
まとめ - 興味を持って聴く
ピアノの弾く練習と聴く練習。
いかがだったでしょうか?
私もよくピアノコンクールに引率した生徒さんたちに、審査員になったつもりで採点してみよう! とプログラムとペンを渡しています。
するとみんな真剣な面持ちでステージを見つめ、しっかりピアノの音を聴き取ろうと身を乗り出すんですよね。それまでは同学年のほかの子の演奏にはあまり興味がなさそうだったのに、です。
ほかの人の演奏を聴くことで、自分の演奏を知る。ほかの人を知ることで、自分を知る。そんな気がします。
興味を持ってほかの人のピアノを聴く練習。
是非やってみてくださいネ。
では みなさん!
今日も楽しいピアノライフを♪ ・∀・*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
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時々拝読させていただいてます。
『聴く練習』は大事だなとレッスンの年数を重ねることで 感じています。
子どもが時々CDを聴いてから弾くと 演奏が変わることがあります。
自分の演奏とCDの演奏を聴き比べることで
どう演奏したいのかがわかる・・・
とても参考になりました。
ありがとうございます。
ひのあたる さとより