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デュナーミク

2011-12-05 : ピアノレッスン
今日は「デュナーミク」についてお話したいと思います。

「デュナーミク」って
あんまり馴染みがない言葉ですよね。


でも「ダイナミクス」と言うと、
ピンとくる方も多いかと思います。


音楽演奏における音量の強弱表現のこと、
なんですよね。




この「ダイナミクス」と同じ意味を、
クラッシックでは「デュナーミク」と呼んでいます。

※ダイナミック:英語 Dynamics
※デュナーミク:独語 Dynamik





ところで
前回の記事“フレージング”でお伝えしましたが、

楽譜の上には
「ここからここまでが1フレーズ」
とは明確に書いてないので、
演奏者自身がフレージングする必要があります。


そしてそのフレーズにも
ちゃんと強弱をつけて演奏したほうがいいんですよ。



そこで今日の魔法は…

(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆


『デュナーミクは山の頂点を見つけて付けよう♪』



どこを目指して音を大きく(f フォルテ)したり、
小さく(p ピアノ)するのか。


cresc.(クレッシェンド) <だんだん大きくしたり、
dim. (デミュニエンド)>だんだん小さくしていったり。


楽譜上、
記号でちゃんと書いてある場合もあれば、

暗黙の了解として
強弱表現が決まっている場合もあるんです。



「何の指示もないけど、
 ここは普通こう演奏するもんでしょう?」

っていうわけ。



演奏者はフレーズのをみつけて、
そこに向かって強弱表現をつけ、

楽譜上表れていない微妙なニュアンス
しっかり表現するように求められるんですよね。

奥が深いんです。^^;



ちなみに
デュナーミク(独)、ダイナミクス(英)は、
フランス語でニュアンスともいいます。

偶然?




今はピアノで弾いている曲でも、
時代によって演奏楽器が違うことがあります。


バロック音楽の時代(17世紀初頭〜18世紀半)は、
オルガン・チェンバロ・クラヴィコードなど
強弱を表現しにくい楽器で演奏されていました。



その次の“古典音楽”と呼ばれる時代は、
モーツァルトやベートーヴェンが活躍した時代。


楽譜上でいきなりf→pになったり、
強弱の変化を楽しむようなモノが多いんですよね!



さらに“ロマン派”の時代になると、
楽器としての“ピアノ”がかなり完成されているので、
繊細な「デュナーミク」を考えて作曲されています。



このように
時代によっても違いがある「デュナーミク」は、
さらに奥が深〜いもんなんですよ。^^;





☆日常のデュナーミクの使い方☆

「お子さんに話を聞いてほしいとき」


ff(フォルティッシモ)で
「聞いてー!!!」と、
ついつい大きな声で言ってしまいますが…


そんな時こそ!


pp(ピアニッシモ)で
「しっー、ねぇねぇ聞いて…」と、
ヒソヒソ言うと人は声に集中するもんなんです。

ヒソヒソ話って気になりますからね〜。


人は心理的に
大きな音や声には耳をふさぎ、
逆に小さな音や声には耳がいくんですよね。



心にも響くデュナーミク。

奥が深すぎます。^^;



みなさま
今日も一日楽しいピアノレッスンを♪
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
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