作品番号BWV 〜 偉大なる“音楽の父”バッハの作品に付けられた優れた整理番号♪
2011-04-04 : ピアノレッスンこんにちは、FUKUON 福田音楽教室
ピアノ講師☆福田りえです。 (*^-^)/
ピアノ教室の生徒さんから続々と質問をいただいています。
「BWVってなんですか?」
「Kってなんですか?」
「Hobってなんですか?」
「Anhってなんですか?」
では今回は「BWV」をやってみましょう。
BWVは「Bach Werke Verzeichnis」の略で、バッハ・ヴェルケ・フェアツァイヒニスと発音します。日本語では「バッハ作品総目録番号」、もしくは「バッハ作品主題目録番号」と訳します。
ドイツの音楽学者ヴォルフガング・シュミーダーが編纂した、J.S.バッハの作品目録の中で提唱されました。つまりBWVとは、J.S.バッハの楽曲に使われている、作品の整理番号なんですね。
考案したシュミーダーにちなんで、シュミーダー番号とも呼ばれます。
ほかの作曲家の作品番号は作曲順や出版順が多いのですが、このBWVはジャンルで分けられて番号がふられているのが特徴。
バッハの作品は初演された日がよくわからないため、作曲順を決めることができないんです。
またバッハは一度できあがった曲であっても、後から変更や追加を頻繁にやってしまうので、完成版や決定稿というのがハッキリしないという事情も。^^;
そのために編み出されたのが、作品をジャンルごとに分けて番号をふるという方法なんですね。
ではBWVにおけるバッハ作品のジャンル分けはどうなっているかというと...
〜ここから引用〜
という具合に細かく分かれています。またさらに各ジャンルの中でも細かく分かれているんですよね〜。
スんゴイです。^^
シュミーダーによる「バッハ作品総目録」とBWVは、1900年に完成していた「旧・バッハ全集」を元にして編纂され、1950年に満を持して発表されました。1950年はバッハ没後200年の記念すべき年だったんです。
ところが
その記念すべき発表の年から新たに始められた「新・バッハ全集」の編纂の過程で、さらに新たな曲の発見や分類の変更が行われました。
その結果、改訂版であるBWVの第二版が1990年に発刊されたんです。
第二版が発刊されたその1990年の11月に、BWVの考案者であるヴォルフガング・シュミーダーさんが、89歳でこの世を去られているといいます。う〜ん、なんというか歴史の妙ですね。
ところで、これらバッハに関する作品研究が進むにつれて、それまでバッハの作品だと考えられてきた曲が、実は違っていたという驚愕の事実もわかってきたんです。
有名な曲では「BWV Anh114 メヌエット ト長調」や、「BWV Anh115 メヌエット ト短調」がそうですね。
BWVの後ろに付いているAnhとは、ドイツ語で「補遺」を意味する「Anhang(アンハング)」の略で、
このバッハのメヌエットは、ピアノ発表会などでも頻繁に演奏されているお馴染みの曲なんですが、プログラムに作曲者名を書くときに困るんですよね〜。
違うとわかっていながらJ.S.バッハと書くか、それとも本当の作曲者であるクリスティアン・ペツォールトさんの名前を書くか...。
一般的な認識と学術上の真実には差があるんですよね〜。「ペツォールトって誰?」って。う〜む...。^^;
さて今回のピアノ魔法は…
(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆
J.S.バッハは、「音楽の捧げもの(BWV 1079)」や「14のカノン(BWV 1087)」など、いくつかのカノンの曲を残してくれています。
カノンとは「輪唱」のこと。みんながよく知っているお馴染みの曲だと…
♪カエルの歌が〜聴こえてくるよ〜
♪カエルの歌が〜聴こえてくるよ〜
♪カエルの歌が〜聴こえてくるよ〜
♪カエルの歌が〜聴こえてくるよ〜
そう、ご存知「カエルの合唱」ですね。
そして「カエルの合唱」といえばコチラの動画も。^^
ガラケーの方はコチラ⇒ http://youtu.be/xx90ZLLWdz0
【関連書籍】
ソアレスのピアノ講座〜音の世界〜 バッハ 演奏と指導のハンドブック (ソアレスのピアノ講座~音の世界~)
いろんな曲をカノンで遊んでみると、意外な楽しさ面白さを発見するかも!?
では みなさん!
今日も楽しいピアノライフを♪ ・∀・*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
【関連記事】
BWV以外の作品番号についてはコチラも。^^
【参考Webページ】
ピアノ講師☆福田りえです。 (*^-^)/
ピアノ教室の生徒さんから続々と質問をいただいています。
「BWVってなんですか?」
「Kってなんですか?」
「Hobってなんですか?」
「Anhってなんですか?」
では今回は「BWV」をやってみましょう。
BWVって何?
BWVは「Bach Werke Verzeichnis」の略で、バッハ・ヴェルケ・フェアツァイヒニスと発音します。日本語では「バッハ作品総目録番号」、もしくは「バッハ作品主題目録番号」と訳します。
ドイツの音楽学者ヴォルフガング・シュミーダーが編纂した、J.S.バッハの作品目録の中で提唱されました。つまりBWVとは、J.S.バッハの楽曲に使われている、作品の整理番号なんですね。
考案したシュミーダーにちなんで、シュミーダー番号とも呼ばれます。
BWVの特徴って?
ほかの作曲家の作品番号は作曲順や出版順が多いのですが、このBWVはジャンルで分けられて番号がふられているのが特徴。
バッハの作品は初演された日がよくわからないため、作曲順を決めることができないんです。
またバッハは一度できあがった曲であっても、後から変更や追加を頻繁にやってしまうので、完成版や決定稿というのがハッキリしないという事情も。^^;
そのために編み出されたのが、作品をジャンルごとに分けて番号をふるという方法なんですね。
BWVにおけるバッハ作品のジャンル分け
ではBWVにおけるバッハ作品のジャンル分けはどうなっているかというと...
〜ここから引用〜
〜ここまで引用〜
- BWV1-231 カンタータ、モテット
- BWV232-243 ミサ
- BWV244-249 オラトリオ
- BWV250-524 コラール、歌曲
- BWV525-771 オルガン曲
- BWV772-994
オルガン以外の鍵盤楽器(チェンバロ、クラヴィコード)の曲
- BWV995-1000 リュート曲
- BWV1001-1040 室内楽曲
- BWV1041-1065 協奏曲
- BWV1066-1071 管弦楽曲
- BWV1072-1080
ひとつの作品の中に異なる演奏形態の含まれている作品や演奏形態の指定のない作品
- BWV Anh. 1-189 補遺(Anhang):散逸した作品や偽作など
バッハ作品主題目録番号 - Wikipedia
という具合に細かく分かれています。またさらに各ジャンルの中でも細かく分かれているんですよね〜。
スんゴイです。^^
BWVの改定と進むバッハの作品研究
シュミーダーによる「バッハ作品総目録」とBWVは、1900年に完成していた「旧・バッハ全集」を元にして編纂され、1950年に満を持して発表されました。1950年はバッハ没後200年の記念すべき年だったんです。
ところが
その記念すべき発表の年から新たに始められた「新・バッハ全集」の編纂の過程で、さらに新たな曲の発見や分類の変更が行われました。
その結果、改訂版であるBWVの第二版が1990年に発刊されたんです。
第二版が発刊されたその1990年の11月に、BWVの考案者であるヴォルフガング・シュミーダーさんが、89歳でこの世を去られているといいます。う〜ん、なんというか歴史の妙ですね。
ところで、これらバッハに関する作品研究が進むにつれて、それまでバッハの作品だと考えられてきた曲が、実は違っていたという驚愕の事実もわかってきたんです。
有名な曲では「BWV Anh114 メヌエット ト長調」や、「BWV Anh115 メヌエット ト短調」がそうですね。
BWVの後ろに付いているAnhとは、ドイツ語で「補遺」を意味する「Anhang(アンハング)」の略で、
散逸した作品や偽作なども含むんですよね。
このバッハのメヌエットは、ピアノ発表会などでも頻繁に演奏されているお馴染みの曲なんですが、プログラムに作曲者名を書くときに困るんですよね〜。
違うとわかっていながらJ.S.バッハと書くか、それとも本当の作曲者であるクリスティアン・ペツォールトさんの名前を書くか...。
一般的な認識と学術上の真実には差があるんですよね〜。「ペツォールトって誰?」って。う〜む...。^^;
さて今回のピアノ魔法は…
(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆
いろんな曲をカノンで遊んでみよう♪
J.S.バッハは、「音楽の捧げもの(BWV 1079)」や「14のカノン(BWV 1087)」など、いくつかのカノンの曲を残してくれています。
カノンとは「輪唱」のこと。みんながよく知っているお馴染みの曲だと…
♪カエルの歌が〜聴こえてくるよ〜
♪カエルの歌が〜聴こえてくるよ〜
♪カエルの歌が〜聴こえてくるよ〜
♪カエルの歌が〜聴こえてくるよ〜
そう、ご存知「カエルの合唱」ですね。
そして「カエルの合唱」といえばコチラの動画も。^^
ガラケーの方はコチラ⇒ http://youtu.be/xx90ZLLWdz0
【関連書籍】
ソアレスのピアノ講座〜音の世界〜 バッハ 演奏と指導のハンドブック (ソアレスのピアノ講座~音の世界~)
バッハが得意な人も、苦手な人も手元に置いておきたい一冊。どの教材を使うかということよりも、それをどのように使うかのほうが大切であるをモットーにピアノ・レッスンを行ってきた著者が語るバッハ作品解釈へのアプローチ術。(Amazonより引用)
いろんな曲をカノンで遊んでみると、意外な楽しさ面白さを発見するかも!?
では みなさん!
今日も楽しいピアノライフを♪ ・∀・*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
【関連記事】
BWV以外の作品番号についてはコチラも。^^
【参考Webページ】