お家でピアノの練習が嫌いな子が、すんなり練習したくなるための環境作り
2017-10-02 : ピアノレッスンこんにちは、FUKUON 福田音楽教室
ピアノ講師&音楽療法士の福田りえです。 (*^-^)/
よく親御さんから相談されるお悩みのひとつが……
というもの。
定番中の定番ですよね。このブログでも何回か取り上げています。
今回はちょっと変わったアプローチで、どうやったらピアノの練習に取り組めるようになるのかを考えてみたいと思います。
そのアプローチとはズバリ! 環境です。
練習する環境を整えれば、案外すんなりとピアノに向かえることがあるんですよね。
ナゼうちの子は、家でピアノの練習をしないのか? 人類普遍の命題、といったら大げさですが、それくらいよくある悩みなんですよね。
中古でもそこそこ高価なピアノを買い(電子ピアノでも安いわけではないですよね)、これも安くはないピアノ教室の毎月のお月謝を支払って練習もしないなんて、親御さんからしたらあり得ませんよね~。
お気持ち、お察しいたします。
私も小さい頃は、そのクチでした。
今から考えると、どうやってそんなところに入れたのか不思議なんですが、狭いリビングにグランドピアノとテレビや棚などが収まったいたんですよね。天井には父お気に入りのシャンデリアも。
そこで一家6人が寛いだりテレビを見たりして、妹たちもそこでおやつを食べながら宿題していました。一見すると、狭いながらも楽しい我が家、といった状況です。ああ、過ぎ去りし昭和よ……。
でも、ピアノを練習する場所としてはどうでしょう? まだ小さかった私にとっては気が散ってしかたがない、そんな環境だったのです。これじゃ練習するわけありませんよね~。(と、言い訳)
実際に当時ピアノは落ちこぼれ中の落ちこぼれで、やっと上達しはじめたのは、音高受験を決めた中学も終盤になってから。いかに練習しなかったかが伺われます。^^;
そこで親御さんに質問です。
お子さまがピアノを練習する環境は整っていますか?
誰でもそうですが、乱れたところでは思考も乱れがち。周辺の環境に左右されて、集中することが難しくなります。
とっ散らかったお部屋では、考えやアイディアもまとまりません。机の上がグシャグシャでは、宿題や勉強がはかどらないのと同じです。
ではピアノが置かれた部屋はどうですか? ピアノの周りはどうなっていますか?
そこで今回のピアノ魔法は…
(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆
人は周りに流されやすい生き物ですから、ピアノの周りが散らかっていれば、どうしても影響を受けてしまいます。
近くに漫画の本があってついつい読んでしまう、という経験を大掃除のときしたことがある方も多いですよね。わかっちゃいるけど、やめられない、と。
ピアノの側にテレビがあれば、ちょっとだけ観てみたくなりますし、ゲーム機が接続してあれば、コントローラーに手が伸びます。
グランドピアノの下に物が詰まっていれば、それを引っ張り出して遊んでみたくなるのが子どもです。
大人から見ると「どうしてそんなもので……」、と思うようなことで遊んでしまえるのが子どもなんですよね。些細なことでお腹を抱えて笑い転げますから。
ピアノ以外の要素、特にピアノよりもラクで楽しく負荷の少ない娯楽が多すぎると、そちらに流される確率が高くなります。誘惑に打ち勝つのは、高度な精神的な戦いなのです。
その反対に、ほんのちょっとしたことでイライラしても、集中してピアノに向き合うことが難しくなります。
部屋が散らかってて楽譜が見つからない。椅子に座るために物をどかさないといけない。ピアノの蓋を開けるためにはその上の物を片付けないといけない……。
練習に取り掛かる前のちょっとしたことが積み重なり、だんだんと億劫に感じてしまい、やがてピアノから遠ざかることに。
兄弟姉妹のちょっかいや、学校の宿題との板挟みになるような言葉がけも、フラストレーションが溜まる大きな要因となります。
ピアノに向かう意思を挫く要因って、挙げていけばキリがないくらいありますよね。もう、練習するなと言わんばかりです。
だからこそ親御さんには、ピアノの練習環境にも気をつけてあげてほしいのです。
余計な物や誘惑の強い物を排除し、常に必要なものが見つかりやすい状態をキープ。部屋に入ったら、まっすぐピアノの前に座れて、じっくり練習に取り組める居心地のいい環境。
こんな事例もあります。
あるお宅では、北向きの少し暗くて寒い部屋に電子ピアノを置かれていました。それをアップライトピアノに買い替えリビングに置いてみたところ、お子さんがみるみる練習するようになったそうです。
きっとその子にとっては、そこが一番練習しやすく、モチベーションが湧いてくる環境だったんですね。(昔の私とはまったく逆ですね。)
もちろん間取りや配置によって限界があるものですし、本人や家族の嗜好もあるでしょうから、パーフェクトな環境を整えるのは無理かもしれません。
でも、少しづつでもベターな環境を意識して整えていくことで、何にも引っ掛からず、余計なことに気を散らされることもなく、スッとピアノに向かえる環境に近づけます。
そして練習が終わったら、元通り自分で片付けるような習慣づけも大切。
料理をするとき、前回の洗い物が残っていたら出鼻をくじかれます。
それと同じように、何かをやろうとしたとき、まず片付けから入るのはストレスを感じるもの。でも片付けてから終われば、次回はすぐに始められますよね。
そのような環境をキープする習慣も同時に育めると、ピアノを学ぶことの意義もより一層深くなり、生活力も身につきます。
多くの場合、ほかのことは何もかも投げ出して、ピアノだけに没頭するわけにはいかないのですから。
【関連書籍】
ひと声かければ5分で片づく! 子どものお片づけ
ピアノを練習しない習慣は、練習したくなくなる環境の中から生まれ、同じくピアノを練習する習慣は、練習したくなる環境の中から生まれるもの。
学校の宿題やお勉強もそうですが、「○○○をしてほしい」と思ったら、その環境づくりからスタートすると、案外すんなり行くこともあります。
ピアノ練習環境の整理整頓。お子さまとご一緒に考えてみられてはいかがでしょうか。
では みなさん!
今日も楽しいピアノライフを♪ *'∀'*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
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ピアノ講師&音楽療法士の福田りえです。 (*^-^)/
よく親御さんから相談されるお悩みのひとつが……
うちの子、ピアノをまったく練習しないんです。どうしたら練習する習慣がつきますか?
というもの。
定番中の定番ですよね。このブログでも何回か取り上げています。
今回はちょっと変わったアプローチで、どうやったらピアノの練習に取り組めるようになるのかを考えてみたいと思います。
そのアプローチとはズバリ! 環境です。
練習する環境を整えれば、案外すんなりとピアノに向かえることがあるんですよね。
狭いリビングのグランドピアノで練習してました
ナゼうちの子は、家でピアノの練習をしないのか? 人類普遍の命題、といったら大げさですが、それくらいよくある悩みなんですよね。
中古でもそこそこ高価なピアノを買い(電子ピアノでも安いわけではないですよね)、これも安くはないピアノ教室の毎月のお月謝を支払って練習もしないなんて、親御さんからしたらあり得ませんよね~。
お気持ち、お察しいたします。
私も小さい頃は、そのクチでした。
今から考えると、どうやってそんなところに入れたのか不思議なんですが、狭いリビングにグランドピアノとテレビや棚などが収まったいたんですよね。天井には父お気に入りのシャンデリアも。
そこで一家6人が寛いだりテレビを見たりして、妹たちもそこでおやつを食べながら宿題していました。一見すると、狭いながらも楽しい我が家、といった状況です。ああ、過ぎ去りし昭和よ……。
でも、ピアノを練習する場所としてはどうでしょう? まだ小さかった私にとっては気が散ってしかたがない、そんな環境だったのです。これじゃ練習するわけありませんよね~。(と、言い訳)
実際に当時ピアノは落ちこぼれ中の落ちこぼれで、やっと上達しはじめたのは、音高受験を決めた中学も終盤になってから。いかに練習しなかったかが伺われます。^^;
そこで親御さんに質問です。
お子さまがピアノを練習する環境は整っていますか?
ピアノが置かれた部屋はどうなっていますか?
誰でもそうですが、乱れたところでは思考も乱れがち。周辺の環境に左右されて、集中することが難しくなります。
とっ散らかったお部屋では、考えやアイディアもまとまりません。机の上がグシャグシャでは、宿題や勉強がはかどらないのと同じです。
ではピアノが置かれた部屋はどうですか? ピアノの周りはどうなっていますか?
そこで今回のピアノ魔法は…
(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆
ピアノに向かいたくなるように整理整頓
人は周りに流されやすい生き物ですから、ピアノの周りが散らかっていれば、どうしても影響を受けてしまいます。
近くに漫画の本があってついつい読んでしまう、という経験を大掃除のときしたことがある方も多いですよね。わかっちゃいるけど、やめられない、と。
ピアノの側にテレビがあれば、ちょっとだけ観てみたくなりますし、ゲーム機が接続してあれば、コントローラーに手が伸びます。
グランドピアノの下に物が詰まっていれば、それを引っ張り出して遊んでみたくなるのが子どもです。
大人から見ると「どうしてそんなもので……」、と思うようなことで遊んでしまえるのが子どもなんですよね。些細なことでお腹を抱えて笑い転げますから。
ピアノ以外の要素、特にピアノよりもラクで楽しく負荷の少ない娯楽が多すぎると、そちらに流される確率が高くなります。誘惑に打ち勝つのは、高度な精神的な戦いなのです。
その反対に、ほんのちょっとしたことでイライラしても、集中してピアノに向き合うことが難しくなります。
部屋が散らかってて楽譜が見つからない。椅子に座るために物をどかさないといけない。ピアノの蓋を開けるためにはその上の物を片付けないといけない……。
練習に取り掛かる前のちょっとしたことが積み重なり、だんだんと億劫に感じてしまい、やがてピアノから遠ざかることに。
兄弟姉妹のちょっかいや、学校の宿題との板挟みになるような言葉がけも、フラストレーションが溜まる大きな要因となります。
ピアノを練習しやすい環境とキープする習慣づけ
ピアノに向かう意思を挫く要因って、挙げていけばキリがないくらいありますよね。もう、練習するなと言わんばかりです。
だからこそ親御さんには、ピアノの練習環境にも気をつけてあげてほしいのです。
余計な物や誘惑の強い物を排除し、常に必要なものが見つかりやすい状態をキープ。部屋に入ったら、まっすぐピアノの前に座れて、じっくり練習に取り組める居心地のいい環境。
こんな事例もあります。
あるお宅では、北向きの少し暗くて寒い部屋に電子ピアノを置かれていました。それをアップライトピアノに買い替えリビングに置いてみたところ、お子さんがみるみる練習するようになったそうです。
きっとその子にとっては、そこが一番練習しやすく、モチベーションが湧いてくる環境だったんですね。(昔の私とはまったく逆ですね。)
もちろん間取りや配置によって限界があるものですし、本人や家族の嗜好もあるでしょうから、パーフェクトな環境を整えるのは無理かもしれません。
でも、少しづつでもベターな環境を意識して整えていくことで、何にも引っ掛からず、余計なことに気を散らされることもなく、スッとピアノに向かえる環境に近づけます。
そして練習が終わったら、元通り自分で片付けるような習慣づけも大切。
料理をするとき、前回の洗い物が残っていたら出鼻をくじかれます。
それと同じように、何かをやろうとしたとき、まず片付けから入るのはストレスを感じるもの。でも片付けてから終われば、次回はすぐに始められますよね。
そのような環境をキープする習慣も同時に育めると、ピアノを学ぶことの意義もより一層深くなり、生活力も身につきます。
多くの場合、ほかのことは何もかも投げ出して、ピアノだけに没頭するわけにはいかないのですから。
【関連書籍】
ひと声かければ5分で片づく! 子どものお片づけ
子どもが部屋を片づけないのは、だらしない性格だからじゃない!わが子の「生きる力」を育て、家族みんなが心地よく暮らすお片づけのコツ。(Amazonより引用)Kindle版
まとめ - まず環境づくりを考えてみる
ピアノを練習しない習慣は、練習したくなくなる環境の中から生まれ、同じくピアノを練習する習慣は、練習したくなる環境の中から生まれるもの。
学校の宿題やお勉強もそうですが、「○○○をしてほしい」と思ったら、その環境づくりからスタートすると、案外すんなり行くこともあります。
ピアノ練習環境の整理整頓。お子さまとご一緒に考えてみられてはいかがでしょうか。
では みなさん!
今日も楽しいピアノライフを♪ *'∀'*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
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