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一石四鳥?「トルコ行進曲」から学ぶピアノの情感表現に欠かせないイマジネーション強化法♪

2014-02-08 : ピアノレッスン


こんにちは、FUKUON 福田音楽教室
ピアノ講師☆福田りえです。 (*^-^)/


ピアノを上手に弾けるようになるには、テクニックを磨くと同時に、情感とか叙情性といったものを表現できるようにしていくことが大切になります。


ピアノの演奏を聴いていて「ああ、いいなぁ〜。」って思うとき、そこにはイマジネーションを刺激する“何か”があるんですよね。


その“何か”を伝えるためには、情感や叙情性をしっかり表現できることが必要です。


ではどうやったら情感や叙情性を表現できるようになるのでしょうか?




情感や叙情性を育むイマジネーションの力


イマジネーションの力

情感や叙情性を表現できるようになるにはまず、ピアノを弾く自分自身のイマジネーションを高めるようにするといいでしょう。


自分のイメージ力が高くなければ、楽曲に秘められた本当の力を十分に引き出すことができません。


作曲家の思いや考え、楽譜上のひとつひとつの音符や記号、指示の意味、書かれたときの社会背景、作曲家の置かれていた状況、曲中の情景、世界観、ストーリー、その曲が表現しようとしているもの...。


これらを余すところなく引き出し、自分の中でもう一度紡いで、ひとつの音楽としてまとめるには、イマジネーションの力を必要とするんですね。


イメージ力が低いと楽譜に書いてある目に見える部分しか拾えなくなってしまい、その裏にある豊かな情報を読取ることができなくなります。


今見えている範囲でしか、音楽を捉えられなくなってしまうんですね。




モーツァルト『トルコ行進曲』のイマジネーション


トルコ行進曲

たとえば、みなさんよくご存知のモーツァルトの『トルコ行進曲』


この曲が作られた1783年当時のヨーロッパでは、トルコ的な風情(テュルクリ)がとても流行していて、その影響が色濃く出ている曲なんですね。


同時期にはハイドンやベートーヴェンも似たような楽曲を残していますし、ベートーヴェンの『トルコ行進曲』は、モーツァルトのそれと同じくらい有名ですよね。


ではなぜ当時のヨーロッパでトルコ趣味が流行していたんでしょうか?



ヨーロッパ諸国とオスマン帝国


ヨーロッパ諸国vsオスマン帝国

トルコというのはヨーロッパの人たちの呼び方で、歴史上はオスマン帝国という名で知られている、とても強大な大帝国のことです。


当時も今もヨーロッパは細かな国々に分かれていますが、対するオスマン帝国は広大な領土とスルタンと呼ばれる絶対君主を頂く大国でした。


またヨーロッパの諸国はキリスト教国、オスマン帝国はイスラム教というように、宗教的、文化的背景もまったく異なっています。


キリスト教国とはいってもお互いに仲たがいの絶えないヨーロッパの国々からみると、東にドドン!とあるオスマン帝国は常に脅威の存在で、何回もの戦争で領土を奪われています。


つまり畏怖や恐れの対象だったんですね。



勃発!第二次ウィーン包囲戦


第二次ウィーン包囲

そんな強大なオスマン帝国ですが、時代が下るにつれて次第に勢いが衰えてきました。


そこでもう一度帝国の力を挽回にするため、1683年、15万という大軍でオーストリアに攻め入り、あっという間にウィーンを包囲してしまいます。


まさに音楽の都の大ピンチ。


何とかウィーンを脱出した神聖ローマ皇帝レオポルト1世は、同じキリスト教の諸国に救援を要請します。


それに応えたのは、同じくオスマン帝国に苦しめられていたポーランド国王ヤン3世をはじめとするヨーロッパ諸侯の連合救援軍。


合わせても7万、オスマン帝国軍の半分しかない救援軍ですが、ウィーンに着くなり一気に襲いかかり、大軍を蹴散らしてしまったのです。


これを第二次ウィーン包囲戦と呼ぶそうです。


その後16年にも渡って戦は続きますが、遂にヨーロッパ連合軍が決定的な大勝利をおさめ、ここにオスマン帝国の脅威は取り除かれたのでした。



オスマン帝国が残したもの 〜メフテル〜


メフテル

ところで、オスマン帝国がその軍隊と一緒に戦場に連れて来ていたのが、メフテルと呼ばれる軍楽隊です。


太鼓やトライアングル、シンバルなどの打楽器と、トランペットが鳴り響く勇ましい曲調と、ズンチャ、ズンチャ、ズンズンズンチャ、というリズムが特徴的なメフテル。




▲「Ceddin Deden(祖父も父も)」- よく知られたメフテルの曲。


当時のヨーロッパに軍楽隊などありませんでしたら、メフテルの力強い曲にのせて血気盛んに行進してくるオスマンの大軍は、それはそれは怖かったことでしょうね。^^;


このメフテルの影響を受けて作られたのが、モーツァルトの『トルコ行進曲』をはじめとした、トルコ風の楽曲なんです。


どちらもリズムがとてもよく似ていますよね。




そしてイメージしてみてください。


恐怖に打ち勝ち、大軍を蹴散らしての大勝利。
当時のウィーンやヨーロッパの人たちの喜びといったら、もうどれくらいでしょうか?


イメージしてみてください。


歓喜、まさにこの言葉がピッタリかもしれません。


トルコ風の趣味が流行したのは文化的な刺激も当然あったと思いますが、強国への憧れと恐れ、そしてその脅威が取り除かれた安堵感と、勝者の余裕みたいなものがあったのかもしれませんね。




そんな当時のヨーロッパの人たちの心理をしっかりイメージできれば、『トルコ行進曲』の演奏もきっと変わってくるはず。


時代背景や歴史的経緯、そして人々の思いなどが楽譜の裏にギッシリ詰まっているんですからね。


さあイメージしてみましょう。




イマジネーションの素をインプット


イマジネーションの素

イメージ力を養うためには素となる燃料が必要となります。


先ほどの『トルコ行進曲』は当時の時代背景や人々の思い、そしてメフテルの音色がイマジネーションの燃料となりましたよね。


でも常に具体的なイマジネーションの素があるわけではありません。


そのため日頃からイマジネーションの素をたくさん取り込んでおくことが大切になります。



では本日のピアノ魔法を!

(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆ 

視覚情報に刺激されてイメージ力が開花する♪


小さいころに「不思議の国のアリス」を見て、ドキドキしたことを思い出しませんか?


時空を越えたり、大小の世界を越えたり、動物と話せたり。


空想することに何の躊躇のない小さい頃に受けた刺激の数々は、後々大きな大きな肥やしになります。


またいろんな情報をドンドン吸収していく時期ですから、現実世界のものだけでなく、イメージの膨らむ空想世界の情報もまた肥やしとなるでしょう。


ファンタジー世界の中にも、音楽を作っていくイマジネーションの素があるかもしれませんね。


不思議の国のアリス



音楽というのは楽譜や理論に代表されるような数学的側面もあります。

それとは対照的に情感や叙情的な表現という心理的・文学的な側面もあります。

またピアノの演奏には肉体的な動きを伴う運動としての側面もあります。


どれも大切であり、どれも欠かせませんよね。




しかし数学面や運動面はわかりやすいために重点的に学習したり練習しますが、心理・文学面はなかなか学習や練習では補えない部分でもあります。


それこそ普段からのイマジネーションの素の吸収がモノを言うところですよね。




そこでピアノの楽譜立てにこんな絵本を置いて、お話ししながらピアノをデタラメに弾いてみるのもいいかもしれません。






絵本からイマジネーションの素を吸収しながら、同時にお話として、また即興のピアノ演奏としてアウトプットしていく。


一石二鳥、いや三鳥、四鳥の練習になりますよ。^^



さぁ みなさん!
今日も楽しいピアノレッスンを♪ ・∀・*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・

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コメント
初めましてm(_ _)m
ランキング「ピアノ教室」からこちらに辿り着きました。
30年ぶりにピアノを再開して4ヶ月。
ちょうどトルコ行進曲を仕上げに入ってるのですが、どうも上手く弾けず、テンポを調整してもミスタッチも多いです。
伸び悩んで、ちょっと嫌になりかけてた所にこの記事と出会いました☆
お陰様で、なんだか、この曲にもっと近づけた気がします。
やっぱり好きです、この曲!!
今まで、イマジネーションが出来てませんでした!
ありがとうございます。

これからも、勉強のために、ブログを覗かせてください(〃艸〃)
  • ikeike
  • 2014/04/14 12:22 AM
ikeikeさま、コメントありがとうございます。
曲のイメージを考えてピアノを弾き込んでいくと、
ミスタッチより何より情景などが目に浮かび、
音楽が楽しくなるんですよね。

ikeikeさまに蓄積された30年の時が、
きっと素晴らしい音楽を作ってくれるはずです!

これからも、
ステキなピアノライフを楽しんでくださいね♪
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