ソナタとソナチネ、それに紛らわしいソナタ形式について、この際スッキリさせておこう!
2011-04-15 : ピアノレッスンこんにちは、FUKUON 福田音楽教室
ピアノ講師☆福田りえです。 (*^-^)/
さて前回の「ピアノ教材の進め方」にも出てきましたが、「ソナタやソナチネって何のコトでしょうか?」というご質問を生徒さんから頂くことがあります。
ソナタとソナチネ。
ピアノに限らずクラシック音楽を習得していく過程で、いつか出会うことになるソナタとソナチネですが、一体どういうものをそう呼ぶのでしょうか?
今回はその謎に迫ってみたいと思いまーす。(^^)
そもそもソナタやソナチネというのは何を表しているのかというと、クラシックにおける音楽の様式やジャンルを表す言葉なんですね。
音楽の様式というくらいですから、ソナタやソナチネにはある程度の「型」がありますので、それぞれの型を以下で見ていきましょう。
ソナタはイタリア語で「演奏されるもの」という意味を持つsonataと書きます。日本語では奏鳴曲(そうめいきょく)ということもあります。
器楽曲で室内楽曲であるソナタは、複数の楽章を持つ大規模な楽曲ですが、その姿は時代によって違いがあるんですよね。
※器楽曲・・・楽器の演奏を中心とした音楽のこと。その反対は声楽曲。
※室内楽曲・・各パートごとに一人ずつ演奏する重奏のために作られた楽曲。
ヘンデルやヴィヴァルディー、あるいはJ.S.バッハらが活躍したバロック時代のソナタは、3〜4人で演奏する器楽曲で、いくつかの舞曲を組み合わせた組曲や、テンポの違う複数の楽章を持つ器楽曲のことを指していました。
しかし一貫して定まった形式などはなく、今でいうソナタとはだいぶ違います。
この時代の代表的なソナタには「教会ソナタ」と「室内ソナタ」があります。
※教会ソナタ:教会らしい重く神々しい曲で、緩-急-緩-急とテンポの違う4つの楽章からなるソナタ。舞曲は含まない。
※室内ソナタ:数曲の舞曲からなるソナタで別名「宮廷ソナタ」。急−緩−急という3楽章の構成で、宮廷で流行した舞曲が元になっている。
また旋律を奏でる2つの単音楽器と、伴奏のための1つの通奏低音の3部からなる編成のための「トリオソナタ」もたくさん作られています。
※通奏低音:バロック時代の伴奏のあり方。オルガンやギターなど和音の出せる楽器が担い、旋律に合わせて絶え間なく演奏し続ける。
ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンらが活躍した古典派の時代、あるいはショパンやリスト、シューマンらが活躍したロマン派の時代に、ソナタは大きく発展しました。
※厳密には古典派とロマン派の時代は重なっている時期があります。
今日ソナタという場合、通常はこの時代のソナタのことを指し、その構成は次ようにある程度固まっています。
この構成は時代によって多少の変化があったり、当てはまらない例外もありますが、ソナタの大前提として第1楽章にソナタ形式の曲が用いられるのが特徴となっています。
基本的にソナタは独奏曲として作れられていて、ピアノの独奏曲ために書かれたソナタはピアノソナタといい、ヴァイオリン独奏のためのソナタはヴァイオリンソナタといいます。
他にもチェロやフルート、ヴィオラ、クラリネットなど、いろんな楽器の独奏のために作られたソナタがたくさんあります。
※ピアノ以外の楽器の場合、ピアノの伴奏がつくソナタもあります。
また同じ構成で弦楽四重奏などの楽曲にも使われたり、オーケストラのためにソナタが書かれると、それは交響曲と呼ばれます。
※通常、交響曲は4楽章、ピアノソナタは3楽章で構成されています。
いずれも第1楽章がソナタ形式になっているんですよね。
ちょと待ってちょと待ってお兄さん、ソナタ形式ってなんですの?
ソナタとソナタ形式...なんだか混乱してしまいそうになりますが、いったいソナタとソナタ形式とはどういう関係なのでしょうか?
先に結論から言っちゃうと、ソナタとソナタ形式とはそれぞれ別のものを指しています。
ややこしいですね。^^;
古典派やロマン派によって発展してきたソナタですが、その第1楽章や、一番最後の終楽章に共通して見られる楽曲の形式がありました。
ソナタの中に多く見られる共通している形式だから、ソナタ形式と呼ばれるようになったんですね。
※紛らわしいためなのか、ソナタ・アレグロ形式と呼ばれることもあります。
※ソナタ形式は楽式と呼ばれる楽曲の形式のひとつで、ほかにも二部形式、ロンド形式、カノン、フーガなど、たくさんの楽式があります。
現在のソナタは主に第1楽章にこのソナタ形式の楽曲を含んでいますが、他の楽章にあったり、まったくソナタ形式を含んでいないソナタもあったりします。
何ごとにも例外はあるものですね。^^;
ソナタ形式は主に古典派の時代に発展し、J.S.バッハの子どもたちによって完成されたとも言われていますが、その形式は次のように定まっています。
ソナタ形式の大きな特徴のひとつは、提示部で提示される2つの主題の調性が対比されていることです。
たとえば第1主題が長調だったら第2主題はその属調。第1主題が短調だったらその平行調という対比になります。
※ソナタ形式では第1主題の調を主調といいます。
そして提示部で対比されていた第1主題と第2主題の調性が、再現部で解消されていくこともソナタ形式の大きな特徴となっています。
たとえば第1主題が長調だったら再現部での第2主題は同じ調。第1主題が短調だったら再現部での第2主題はその同主調となります。
つまりソナタ形式とは、2つの異なる流れが最終的にひとつに融合され、「対立から融和へ」と向かう音楽形式だと言えるかもしれませんね。
※属調:主調の第5音を主音とする同じ調。
※平行調、同主調:
長調(短調)に近い関係(関係調or近親調)のある調。調号が同じであれば平行短調(長調)。主音が同じなら同主短調(長調)という。
ここでは第1主題の調である主調との関係を指しています。
もちろんソナタ形式にも、展開部が存在しなかったり、どちらかの主題が省かれたりといった、例外や変則的な楽曲もあります。
またロマン派以降になってくると、「自由なソナタ形式」で書かれた楽曲も出てきます。
なので、決して杓子定規にガチガチに固められているわけではないんですね。
さてソナタに戻すと...^^;
上記のようなソナタ形式の曲が第1楽章に入っている楽曲、それがソナタだとおぼえておけばいいでしょう。
ソナタのことがだいたい分かったら、次はソナチネです。
ソナチネ(sonatine)とはごく簡単にいうと、短くてやさしい、小規模なソナタのことをいい、日本語では小奏鳴曲と訳されます。
ソナタが3楽章から4楽章という大規模な構成になっているのに対して、ソナチネは2楽章または3楽章という小規模な構成で、各楽章も短くなっています。
またソナタの第1楽章であるソナタ形式の部分も、展開部や再現部の第1主題が省略された形だったりするんですね。
※このように省略されたソナタ形式を「ソナチネ形式」ということもありますが、あまり一般的な呼び方ではないんですよ。
ソナチネといえばクーラウやクレメンティなど古典派のソナタ・ソナチネ曲を集めた「ソナチネアルバム」が有名で、古くからピアノの初級教材として愛用されていました。
小規模で平易なためピアノの初歩として学習するのに向いていて、実際にピアノの教材の進め方も、ソナチネを学んでからソナタへと進むのが一般的になっていますよね。
しかしソナチネの中には、ソナタとして作曲された楽曲も含んでいたり、近現代では高度な演奏技術を要求される楽曲もあるので、一概にソナチネは簡単だとはいえないので注意してくださいね。
またソナチネ=ピアノと思ってしまうかもしれませんが、ピアノ以外のソナチネもたくさん作曲されているんですよ。
というわけで、ソナチネについてはだいたい理解できましたか?^^
今回はソナタとソナチネ、そしてソナタ形式についてある程度詳しく、またある程度は省略しながらご紹介してきました。
※こんな注釈も多くなってしまいました。^^;
音楽学や楽式論という少しアカデミックな領域のお話で、楽しく練習したり演奏したりする分にはあまり関係ないかもしれませんが、楽曲をよく知るためのアナリーゼには必要となる知識です。
また人から「ソナタとかソナチネって何なの?」って聞かれたとき、サッと答えられると「おおっ!さっすが〜!!」ってなりますよね。^^
でも少し複雑なお話だったので、最後に簡潔にまとめておきましょう。
というわけで、今回のピアノ魔法は…
(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆
ひとりひとりの性格や個性にもよりますが、日々の練習をある程度の「型」に沿ってこなしていくことで、波に乗れるかもしれませんね。
ルーチンワークや仕組み化して練習を積み重ねていくことで、着実に力をつけていくタイプの人にはうってつけです。
またどんなタイプであっても、練習の前と後では、手指や腕をしっかりケアしてあげてね♪
【関連書籍】
クラシックのからくり~「かたち」で読み解く楽曲の仕組み~
ソナタとソナタ形式、それにソナチネの違いがわかってくると、また別の視点から楽曲を知ることができます。なんというか、知的好奇心がかき立てられる感じです。
たまにはアカデミックな勉強もいいものですね。
では みなさん!
今日も楽しいピアノライフを♪ ・∀・*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
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ピアノ講師☆福田りえです。 (*^-^)/
さて前回の「ピアノ教材の進め方」にも出てきましたが、「ソナタやソナチネって何のコトでしょうか?」というご質問を生徒さんから頂くことがあります。
ソナタとソナチネ。
ピアノに限らずクラシック音楽を習得していく過程で、いつか出会うことになるソナタとソナチネですが、一体どういうものをそう呼ぶのでしょうか?
今回はその謎に迫ってみたいと思いまーす。(^^)
ソナタやソナチネは何を表している言葉なの?
そもそもソナタやソナチネというのは何を表しているのかというと、クラシックにおける音楽の様式やジャンルを表す言葉なんですね。
音楽の様式というくらいですから、ソナタやソナチネにはある程度の「型」がありますので、それぞれの型を以下で見ていきましょう。
ソナタってどういう音楽なの?
ソナタはイタリア語で「演奏されるもの」という意味を持つsonataと書きます。日本語では奏鳴曲(そうめいきょく)ということもあります。
器楽曲で室内楽曲であるソナタは、複数の楽章を持つ大規模な楽曲ですが、その姿は時代によって違いがあるんですよね。
※器楽曲・・・楽器の演奏を中心とした音楽のこと。その反対は声楽曲。
※室内楽曲・・各パートごとに一人ずつ演奏する重奏のために作られた楽曲。
バロック時代のソナタ
ヘンデルやヴィヴァルディー、あるいはJ.S.バッハらが活躍したバロック時代のソナタは、3〜4人で演奏する器楽曲で、いくつかの舞曲を組み合わせた組曲や、テンポの違う複数の楽章を持つ器楽曲のことを指していました。
しかし一貫して定まった形式などはなく、今でいうソナタとはだいぶ違います。
この時代の代表的なソナタには「教会ソナタ」と「室内ソナタ」があります。
※教会ソナタ:教会らしい重く神々しい曲で、緩-急-緩-急とテンポの違う4つの楽章からなるソナタ。舞曲は含まない。
※室内ソナタ:数曲の舞曲からなるソナタで別名「宮廷ソナタ」。急−緩−急という3楽章の構成で、宮廷で流行した舞曲が元になっている。
また旋律を奏でる2つの単音楽器と、伴奏のための1つの通奏低音の3部からなる編成のための「トリオソナタ」もたくさん作られています。
※通奏低音:バロック時代の伴奏のあり方。オルガンやギターなど和音の出せる楽器が担い、旋律に合わせて絶え間なく演奏し続ける。
古典派、ロマン派のソナタ
ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンらが活躍した古典派の時代、あるいはショパンやリスト、シューマンらが活躍したロマン派の時代に、ソナタは大きく発展しました。
※厳密には古典派とロマン派の時代は重なっている時期があります。
今日ソナタという場合、通常はこの時代のソナタのことを指し、その構成は次ようにある程度固まっています。
- 第1楽章:
テンポの早いソナタ形式の曲が使われます。また緩やかな序奏がつくこともあります。 - 第2楽章:
緩やかで叙情的な二部形式や変奏曲が使われます。 - 第3楽章:
速度の早いメヌエットやスケルツォが使われます。 - 第4楽章:
急速なテンポのロンド形式が用いられるフィナーレ部分です。
この構成は時代によって多少の変化があったり、当てはまらない例外もありますが、ソナタの大前提として第1楽章にソナタ形式の曲が用いられるのが特徴となっています。
基本的にソナタは独奏曲として作れられていて、ピアノの独奏曲ために書かれたソナタはピアノソナタといい、ヴァイオリン独奏のためのソナタはヴァイオリンソナタといいます。
他にもチェロやフルート、ヴィオラ、クラリネットなど、いろんな楽器の独奏のために作られたソナタがたくさんあります。
※ピアノ以外の楽器の場合、ピアノの伴奏がつくソナタもあります。
また同じ構成で弦楽四重奏などの楽曲にも使われたり、オーケストラのためにソナタが書かれると、それは交響曲と呼ばれます。
※通常、交響曲は4楽章、ピアノソナタは3楽章で構成されています。
いずれも第1楽章がソナタ形式になっているんですよね。
ちょと待ってちょと待ってお兄さん、ソナタ形式ってなんですの?
ソナタとソナタ形式...なんだか混乱してしまいそうになりますが、いったいソナタとソナタ形式とはどういう関係なのでしょうか?
ソナタ形式とソナタは一体どういう関係なの?
先に結論から言っちゃうと、ソナタとソナタ形式とはそれぞれ別のものを指しています。
ややこしいですね。^^;
古典派やロマン派によって発展してきたソナタですが、その第1楽章や、一番最後の終楽章に共通して見られる楽曲の形式がありました。
ソナタの中に多く見られる共通している形式だから、ソナタ形式と呼ばれるようになったんですね。
※紛らわしいためなのか、ソナタ・アレグロ形式と呼ばれることもあります。
※ソナタ形式は楽式と呼ばれる楽曲の形式のひとつで、ほかにも二部形式、ロンド形式、カノン、フーガなど、たくさんの楽式があります。
現在のソナタは主に第1楽章にこのソナタ形式の楽曲を含んでいますが、他の楽章にあったり、まったくソナタ形式を含んでいないソナタもあったりします。
何ごとにも例外はあるものですね。^^;
ソナタ形式の形式
ソナタ形式は主に古典派の時代に発展し、J.S.バッハの子どもたちによって完成されたとも言われていますが、その形式は次のように定まっています。
- 序奏:
大規模なソナタ形式には、主題を用いた、あるいはまったく主題と関係のない序奏がつくことがあります。 - 提示部:
第1主題と第2主題というお互いに対比される2つの主題(テーマ)が提示される部分です。
第1主題と第2主題との間につなぎとしての経過部が入ることもあります。
また主題をハッキリと提示するためにもう一度繰り返したり、第2主題の後に小結尾がつくこともあります。 - 展開部:
提示部で提示された主題をさまざまに変奏・転調、展開させて、緊張感の高まるクライマックスとなる部分。 - 再現部:
基本的に提示部と同じく第1主題と第2主題を再現しますが、お互いの対比が解消されていきます。 - コーダ(結尾部):
大規模なソナタ形式には終止のためのコーダ(結尾部)がつくことがあります。
ソナタ形式の大きな特徴のひとつは、提示部で提示される2つの主題の調性が対比されていることです。
たとえば第1主題が長調だったら第2主題はその属調。第1主題が短調だったらその平行調という対比になります。
※ソナタ形式では第1主題の調を主調といいます。
そして提示部で対比されていた第1主題と第2主題の調性が、再現部で解消されていくこともソナタ形式の大きな特徴となっています。
たとえば第1主題が長調だったら再現部での第2主題は同じ調。第1主題が短調だったら再現部での第2主題はその同主調となります。
つまりソナタ形式とは、2つの異なる流れが最終的にひとつに融合され、「対立から融和へ」と向かう音楽形式だと言えるかもしれませんね。
※属調:主調の第5音を主音とする同じ調。
※平行調、同主調:
長調(短調)に近い関係(関係調or近親調)のある調。調号が同じであれば平行短調(長調)。主音が同じなら同主短調(長調)という。
ここでは第1主題の調である主調との関係を指しています。
もちろんソナタ形式にも、展開部が存在しなかったり、どちらかの主題が省かれたりといった、例外や変則的な楽曲もあります。
またロマン派以降になってくると、「自由なソナタ形式」で書かれた楽曲も出てきます。
なので、決して杓子定規にガチガチに固められているわけではないんですね。
さてソナタに戻すと...^^;
上記のようなソナタ形式の曲が第1楽章に入っている楽曲、それがソナタだとおぼえておけばいいでしょう。
ソナチネってどういう音楽なの?
ソナタのことがだいたい分かったら、次はソナチネです。
ソナチネ(sonatine)とはごく簡単にいうと、短くてやさしい、小規模なソナタのことをいい、日本語では小奏鳴曲と訳されます。
ソナタが3楽章から4楽章という大規模な構成になっているのに対して、ソナチネは2楽章または3楽章という小規模な構成で、各楽章も短くなっています。
またソナタの第1楽章であるソナタ形式の部分も、展開部や再現部の第1主題が省略された形だったりするんですね。
※このように省略されたソナタ形式を「ソナチネ形式」ということもありますが、あまり一般的な呼び方ではないんですよ。
ソナチネといえばクーラウやクレメンティなど古典派のソナタ・ソナチネ曲を集めた「ソナチネアルバム」が有名で、古くからピアノの初級教材として愛用されていました。
小規模で平易なためピアノの初歩として学習するのに向いていて、実際にピアノの教材の進め方も、ソナチネを学んでからソナタへと進むのが一般的になっていますよね。
しかしソナチネの中には、ソナタとして作曲された楽曲も含んでいたり、近現代では高度な演奏技術を要求される楽曲もあるので、一概にソナチネは簡単だとはいえないので注意してくださいね。
またソナチネ=ピアノと思ってしまうかもしれませんが、ピアノ以外のソナチネもたくさん作曲されているんですよ。
というわけで、ソナチネについてはだいたい理解できましたか?^^
ソナタ、ソナチネのまとめ
今回はソナタとソナチネ、そしてソナタ形式についてある程度詳しく、またある程度は省略しながらご紹介してきました。
※こんな注釈も多くなってしまいました。^^;
音楽学や楽式論という少しアカデミックな領域のお話で、楽しく練習したり演奏したりする分にはあまり関係ないかもしれませんが、楽曲をよく知るためのアナリーゼには必要となる知識です。
また人から「ソナタとかソナチネって何なの?」って聞かれたとき、サッと答えられると「おおっ!さっすが〜!!」ってなりますよね。^^
でも少し複雑なお話だったので、最後に簡潔にまとめておきましょう。
ソナタとは?
基本的には器楽のための独奏曲で、第1楽章〜第4楽章で構成される大規模な楽曲。第1楽章にはソナタ形式の曲が用いられる。ソナタ形式とは?
提示部、展開部、再現部から成る楽曲の形式で、対比する2つの主題が最後に融和する流れを持っている。ソナタの第1楽章に使われる。ソナチネとは?
短くてやさしい、小規模なソナタのことで、ピアノの初級教材としてよく使われる。というわけで、今回のピアノ魔法は…
(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆
ソナタに習って、ピアノの練習も4楽章に分けてやってみるにゃーな♪
- 第1楽章:
指・腕のストレッチ&マッサージ - 第2楽章:
練習する曲の分析や確認 - 第3楽章:
曲の練習 - 第4楽章(再現部):
指・腕のストレッチ&マッサージ
ひとりひとりの性格や個性にもよりますが、日々の練習をある程度の「型」に沿ってこなしていくことで、波に乗れるかもしれませんね。
ルーチンワークや仕組み化して練習を積み重ねていくことで、着実に力をつけていくタイプの人にはうってつけです。
またどんなタイプであっても、練習の前と後では、手指や腕をしっかりケアしてあげてね♪
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ソナタとソナタ形式、それにソナチネの違いがわかってくると、また別の視点から楽曲を知ることができます。なんというか、知的好奇心がかき立てられる感じです。
たまにはアカデミックな勉強もいいものですね。
では みなさん!
今日も楽しいピアノライフを♪ ・∀・*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
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いや〜長く生きているけれど知らないことがまだまだたくさんあるんだなあ。。。
勉強になりました