フレーズを意識してピアノを弾こう!フレージングとアーティキュレーションのお話

2015-02-01 : ピアノレッスン
フレージングとアーティキュレーション
上手くフレージングしながらピアノを弾いてますか?
こんにちは、FUKUON 福田音楽教室
ピアノ講師☆福田りえです。 (*^-^)/


少し更新の間隔が空いてしまいましたが、実はその間に私のピアノ教室の発表会があって、なかなかこのブログの更新に手がつかない状態になっていました。


お待ちいただいていた読者の方には、申し訳ありませんでした。
m(_ _)m


ピアノ発表会の様子はアメブロの方に書きましたので、もしご興味がありましたらこの記事の下のリンクからどうぞ〜。


では、今回のテーマはピアノの弾く上で大切なフレージングアーティキュレーションについてです。




フレージングとアーティキュレーションの違いを簡単に知っておこう!


レゴのカップルの写真

楽譜を理解して実際にピアノで演奏していくには、いろんな要素が関わり合いますが、フレージングとアーティキュレーションもそのひとつ。


まずは両者の違いを知っておきましょう。



アーティキュレーションとは?


アーティキュレーションについては以前にもこのブログでご紹介しましたので、個々のアーティキュレーション記号はそちらもご覧ください。

ピアノでスタッカートをよりよく弾くために♪アーティキュレーションの意図と体感表現を!


演奏記号としてのアーティキュレーションは、1音ごとに対しての演奏の仕方や表情の付け方を指定することで、音と音のつなぎ方に強弱や表情をつけ、バランスを整えたり旋律に意味を与える役割を担っています。


ご存知の通りアーティキュレーションには数多くの演奏方法がありますが、楽譜上では明確に指示されているのが特徴です。




フレージングとは?


まず楽譜上で意味を持った音符のひとまとまりのことをフレーズといいます。


フレーズにはその意味によって調子や抑揚の変化がともない、それはちょうど演歌や歌謡曲などの節回しに近いものがあります。


しかし、どこからどこまでがひとつのフレーズなのかは、楽譜上で明確に指定されていませんので、演奏者が自分でまとまりを決めることになります。


このフレーズを区切る作業のことをフレージングと呼ぶんですね。


ちなみに、いくつかのフレーズの連なりや楽節のことをストレインといいます。




レゴブロックで考えるアーティキュレーションとフレージングの関係


レゴブロックの写真

アーティキュレーションとフレージング、一見同じように感じるかもしれませんが、よーく知るとまったく違うことなんですね。^^;


かといって両者はまったく無関係かというとそうではありません。


フレージングとアーティキュレーションの2つを理解しながらピアノを弾かなければ、バラバラな演奏になってしまいます。



そこで今回のピアノ魔法は…

(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆

アーティキュレーション=個体
フレージング=集合体


レゴブロックでお城を作るときを考えてみましょう。


音符はひとつひとつのブロック、アーティキュレーションはブロックのつなげ方です。


つなげ方を工夫すると城壁や門、塔、屋根という意味のあるパーツ、つまりフレーズができますよね。


パーツが全部そろってお城の完成、つまり楽曲の全体像となります。


しかしブロックのつなげ方を間違えれば城壁や屋根など意味のあるパーツになりませんし、意味あるパーツがそろわなければいつまで経ってもお城は完成しません。


それどころか、お城はバラバラに壊れてしまいます。^^;




幸いなことに、つなげ方は演奏記号として楽譜に書いてありますから、それに従ってピアノを弾けばいいでしょう。


しかしフレージングは楽譜に書いてないため、もう少し深い理解が必要となります。




フレーズとフレージングのためのまとめ


レゴキャラ勢ぞろい

フレーズおよびフレージングの特徴についてまとめてみました。



フレーズの持つ意味とその演奏表現


フレーズは「意味を持った音符のひとまとまり」ですが、意味というのは音楽表現上の意味ですから、当然演奏上の表現として現れてくることになります。


例えば「落ち込むほど悲しい」という意味を帯びているフレーズであれば、落ち込むほど悲しくなるように演奏する必要があるということ。


その悲しみから立ち上がることを意味しているフレーズでは、それが伝わるように演奏します。


そこには調子や抑揚の変化などが伴いますので、必然的にアーティキュレーションも駆使していくことになります。



フレーズを無視しちゃダメ


物語を読み聞かせる場合でも、話者がどういう口調で、どんな声色を使い、抑揚をどう付けたかで場面場面の表情が変わってしまいますよね。


音楽も同じ。


もしフレーズの帯びている意味を無視して、淡々と抑揚なく演奏したとしたら、それはお芝居でセリフを棒読みすることに等しく、何の感動も伴わないものとなります。


また違った意味として捉えて演奏したりすれば、もう楽曲全体の意味がわからなくなってしまいます。


そうなったらもう、役者失格ですね。^^;


フレーズの意味をどう表現して伝えていくのかは、まさに演奏者の腕の見せどころだといえるでしょう。



フレーズを作るときに


どこからどこまでがひとつのフレーズなのかの判断、つまりフレージングは演奏者に委ねられています。


とはいっても、あまりに独自すぎたり不自然なフレージングだと、聴いている側に意味が伝わらないばかりか、何とも居心地の悪い演奏になってしまうこともあります。


また連弾やアンサンブル、歌や合唱の伴奏など、ほかの人と一緒に演奏する場合、フレージングが一致しているとは限りません。


なので打ち合わせや練習、リハーサルなどでしっかりすり合わせしておくことが大切になりますよね。


あるいは名演奏だといわれるものを聴いたり観たりすることで参考にしたり、経験豊富な方に意見を求めたりするのもいいでしょう。


しかし一番は、楽譜からしっかり読み取れるようになることです。



フレーズのセオリー


フレーズの表現には一応セオリーというものがあります。

  • フレーズの最初の音は強めに表現する
  • フレーズの最後の音は弱めに表現する
  • 旋律が上昇するときはクレッシェンド(だんだん強く)していく
  • 旋律が下降するときはデクレシェンド(だんだん弱く)していく
  • フレーズ内の音程が一番高い音が一番強くなるようにする
  • 指定がない限り、ひとつのフレーズ内で大きな音量の差が出ないようにする

などが代表的なところです。


これらのセオリーは自然にできるようにしておくことが大切で、意識し過ぎるとわざとらしくて、フレーズだけが浮き上がった演奏になってしまいますので注意しましょう。


その他、作曲家によっては、上記のセオリーを全く逆にし奇をてらった指定をされることもありますので、全てに当てはまるわけではないことも、頭の片隅に置いていてくださいね。




フレージングとスラー


ピアノ譜の場合、下記のような小さなフレーズがスラーで表されていることがあります。


スラーによるフレーズの例 - ブルグミュラー「25の練習曲 Op.100 No.5 無邪気 - Innocence」より
▲ブルグミュラー「25の練習曲 Op.100 No.5 無邪気」より、スラーによる小さなフレーズの例


このように、小さな文節のフレーズから、文章のような大きなフレーズを感じられるようになると良いですね。


そのために、スラーは必ず楽譜に表記されているものばかりではなく、スラーで囲まれていないフレーズがあることも知っておきましょう。


ピアノ初心者の方は、今弾いている楽譜が全てだと思いがちです。


しかし、その曲が作られた作曲家の思いや考えを可能な限り再現した楽譜=原典版では、どう表記されているのか?という疑問を持っていると、同じ曲でも様々な楽譜が出版されていることに気付き出します。


フレーズが書いている楽譜or書いていない楽譜、色々な楽譜に書いてある解説を読んだり、その楽譜を校訂している先生の視点を学ぶことにより、「フレーズに対する考え方」がまとまったり、深まっていくと思います。


自分の習っているピアノ指導者の先生に、フレーズについての質問をされると、その先生の長年の学びの積み重ねから得られた、それぞれの考え方やセオリーなども勉強できると思います。


コンペやコンクールの課題曲説明会や、その終了後の審査員の講評などでも、フレーズについてどう捉えるかを学べる機会も見逃さないようにしましょう。


とにかく、曲のフレーズについて、いつも疑問を持つことが大切ですね。




フレーズとフレーズの関係も


フレーズはそれ自体が楽曲ではなくその一部ですから、フレーズがいくつも連なっていきひとつの曲となります。


隣り合うフレーズとフレーズは関係し合って更に意味を成すものですから、その関係性にも注意を払って演奏に結びつけていくことを忘れないようにしましょう。




何か物足らないと思ったらフレーズを意識しよう


レゴのドラゴンと騎士

これまで書いてきたフレーズおよびフレージングですが、文章で書くと何だかとても難しいことのように感じるかもしれませね。


でも多くの場合は何気なく自然にやっていることだと思います。


ピアノの練習の過程で出会うことになる楽曲の多くは、どうフレージングするか既に定着しているものなので、練習の過程で自然にそのように弾いてしまっているはずです。


しかし、ちょっと難易度の高いコンクールでは表現力がチェックされますので、楽譜通りに弾けたとしても「物足らない」と評価されるかもしれません。


そんなときはこのフレージングに立ち返ってみて、フレーズの意味やその表現について考えてみることも勉強になるのではないかと思います。


【関連書籍】



では みなさん!
今日も楽しいピアノライフを♪ ・∀・*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・


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