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最初が肝心!ポルタメントとポルタートの違いを知ってピアノで弾き分けよう♪

2015-02-09 : ピアノレッスン
ポルタメントとポルタート
演奏記号は最初に出会ったときが肝心です!
こんにちは、FUKUON 福田音楽教室
ピアノ講師☆福田りえです。 (*^-^)/


ピアノが上達していく上で、楽譜をしっかり理解できる力の向上は欠かせませんが、たくさんある演奏記号をすべておぼえて弾き分けるのはなかなか難しいものがありますよね〜。


特に読みや意味が似ていたりする演奏記号は、一旦誤っておぼえてしまうと後々混乱の元となりますのでやっかいです。


今回はその中のひとつ、ポルタメントポルタートのお話です。


え、ポルターガイスト?

それはゴーストの方ですよね。
ちが〜う、ちがう。^^;




結論からいうと、ポルタメントとポルタートはまったく違うものです。


文字や発音が似ていることから間違いやすいのですが、ふたつは似て非なるものなんですね。


では順に見ていきましょう。




ポルタメント(portamento)とは?


滑るように移動するゴーストの画像

イタリア語で「声を運ぶ」という意味の[portar' la voce]から来ているポルタメント(portamento)は、ある音から次の音へ移るとき、なめらかに滑らせるように移動させて演奏することを表しています。


「声を運ぶ」とか「滑らせるように移動」とあるように、元々は声楽とか、ヴァイオリンやチェロなど弓で弦を擦ることのできる擦弦楽器の演奏表現に使われてきたものです。


それ以外にもクラリネットなどの管楽器やギター、尺八のような和楽器、アジアン楽器などでも用いられます。


またシンセサイザーなど電子楽器では別名「グライド」ともいい、横についているグライダーをビュ〜ンと上げ下げして表現できます。



楽譜上のポルタメント


作曲者が楽譜上でポルタメントを指定するときは、単に「port.」と記述したり、下図のようにスラーで2音をつなげた上で「port.」と指定したりします。

ポルタメント


またはポルタメントの到達音の手前に2度下の小音符を書くことで指定していることもあります。



ポルタメントとグリッサンド


ポルタメントと似ている演奏法にグリッサンドというものがあります。

グリッサンド
▲楽譜上のグリッサンド


グリッサンド(glissando)はイタリア語で「滑るように」という意味で、こちらも音と音との間を滑らせるように演奏することをいいます。


しかしポルタメントが2音の間を素早く滑らせて演奏するのに対して、グリッサンドは等速、つまり同じ速さで滑らせて演奏するという違いがあります。


微妙〜な違いのように思えますが、やはり違うものなんですね。



ピアノ演奏におけるグリッサンドは、白鍵の上を指を滑らすようにして移動させて弾くもの。


曲の終わりに「ジャララララーーーーン!」と入れると何となくゴージャスに聴こえるアレです。^^



実際のポルタメントの音を聴いてみよう


文章で書いてもなかなか伝わらないと思うので、ここは一発動画で。^^


Todd Ehleさんによる、ヴァイオリンのポルタメントのレッスン動画をどうぞ。



いかがですか?

何というか、周波数が上下するようなイメージの音ですよね。


あるいは、お化けの「ぴゅ〜ぅ〜」という演出音に近いかもしれません。^^;



ピアノとポルタメント


上記の動画を聴いてお分かりの通り、楽器としての構造上、ピアノでポルタメントを正確に表現して演奏することは困難です。

というか、無理ですよね。


ピアノは音と音を完全につなげて演奏できませんから、無理に再現しようとしても音階を素早く移動しているように聴こえ、ちょうどグリッサンドのようになります。



実はポルタメントは、ピアノの初心者・初級者の方が楽譜上で出会うことはほとんどありません。


ピアノでは再現できないのですから、ピアノ譜に書かれていないのは当然といえば当然です。


しかしヴァイオリンなどほかの楽器とアンサンブルするときや、声楽の方の伴奏をするときなど、リハーサルで合わせをしていると「ポルタメント」という単語を耳にすることになります。


ピアノではまったく馴染みのない単語なので、はじめて聞いたときは「???」となるかもしれませんが、予め知っておくと戸惑わずに済みますよね。


このポルタメントのように、ピアノでは出会わない演奏記号も、ほかの楽器では当たり前のように使われているものがあるということを理解しておきましょう。




ポルタート(portato)とは?


不気味な家の写真

さて一方のポルタートですが、語源はイタリア語の「運ばれた(portato)」ですから、ポルタメントと変わりません。

そしてポルタートも元々弦楽器の演奏技法なんですが、奏法としてはまったく違っていて、いくつかの音を弓を戻すことなく軽く切りながら表現することをいいます。


つまりポルタートは「ひとつひとつの音を柔らかく区切って演奏する」という意味になるんですね。


またポルタートは、ポルタンド(portand)ということもありますが、どちらも同じ意味です。



楽譜上のポルタート


ポルタートの一般的な記譜は「portato」もしくは「portand」と書いてあるか、下図のようにスラーの中にテヌートやスタッカートをつけて表したり、その両方だったりします。

ポルタート(スラーの中にテヌート)
▲スラーの中にテヌートが書かれたポルタート


ポルタート(スラーの中にスタッカート)
▲スラーの中にスタッカートが書かれたポルタート



ポルタートとメゾ・スタッカート


ところで、上記のスラーの中にスタッカートが書かれたポルタートを見て何か気がつきませんか?


そう、このポルタートの書き方は、以前ご紹介したメゾ・スタッカートの二通りの書き方の内のひとつなのです。


ということは、ポルタートはメゾ・スタッカートと同じ!?


この辺りは色々と解釈が分かれるところだと思いますが、深堀りし過ぎるとこの記事が終わりそうにないので、やめておきますね。^^;



ピアノとポルタート


ピアノでは正確に表現できなかったポルタメントですが、一方のポルタートは「音を柔らかく区切って演奏する」ので、ピアノでも表現できますよね。


その証拠に、習いはじめのまだ指が出来ていない幼児の弾くピアノでも、自然とポルタートで演奏出来ていますよね…というか、力を上手くキープできていないので、たどたどしく弾く感じがポルタートに聴こえるのですが。^^;


またメゾ・スタッカートが表現できるのなら、当然ポルタートも表現できるはずですからね。




はじめて出会ったときが肝心です


出会いの写真

ポルタメントとポルタート。

どちらもイタリア語の「運ばれた(portato)」を語源に持つ演奏記号ですから、間違えやすいのも無理はありませんよね。


しかし、その意味や実際の演奏方法はまったく違っていますから、間違えておぼえてしまうと大変です。



そこで今回のピアノ魔法は…

(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆

最初が肝心!今しっかり頭に叩き込もう!


学校の日本史の授業でも、「空海」「真言宗」「最澄」「天台宗」が同じ時代だったり、「文永の役」と「弘安の役」、「文禄の役」と「慶長の役」のように順番がややこしい組み合わせがたくさんあります。


でもテストで間違えると、無情にも「☓」。


あやふやなままスルーしてしまうと、その後も「☓」が続くことにもなりかねません。


やはり最初に出てきたときに、語呂合わせでも何でもいいので、しっかり覚えてしまうほかありませんよね。


これは音楽もまったく同じ。最初に出会ったときにしっかり覚えてしまいましょう。


【関連書籍】

絶対! わかる 楽典100のコツ
楽譜や楽典がすっきりわかる!楽しく読める新しい入門書。楽典のなぜ? 何? など、素朴な疑問から楽しく読み進められて、自然と楽譜が読めるようになる! クラシックからポピュラーまで対応しているほか、最終的には自分で楽譜を書くときにも役立つ知識も満載!(ヤマハミュージックメディアWebサイトより引用)


というわけで、ポルタメントとポルタートとは違うということを、頭にしっかり残してくださいね。



では みなさん!
今日も楽しいピアノライフを♪ ・∀・*)ノ
)))
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・


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