ピアノで弾きたい曲を諦めないために!全盲・半身麻痺の子から教わった大切なこと

2015-11-29 : ピアノレッスン
ピアノで弾きたい曲を諦めないために!
弾きたい曲、諦めてませんか?
本気の思いを諦めないために、重いハンデを背負った女の子が、ピアノレッスンのときに言った「ひとコト」をご紹介します。
こんにちは、FUKUON 福田音楽教室
ピアノ講師&音楽療法士の福田りえです。 (*^-^)/


あの曲がピアノで弾きたいなぁ、こんな曲が弾けるようになったらいいなぁ。そんな思いを胸に、ピアノを習われている方も多いと思います。


でもその思いを果たす前に、いつの間にか諦めてしまって……なんてことにならないように、今日は障がいのある生徒さんのことを少しお話ししたいと思います。




横浜にある私のピアノ教室から遠く離れた某県に住む女の子は、600gというとても小さな身体でこの世に生を受け、そのとき未熟児盲網膜症全盲と診断されました。


また全盲に加え、脳性マヒや肢体不自由、発達障害に知的障害、それに精神障害をも抱え、左手と右手の人差し指しか動きません。


ピアノを弾くのも左右の人差し指だけですが、ブルクミュラーの25の練習曲『15.バラード』が大好きで、ヘレン・ケラー記念音楽コンクールで、その曲を弾きたいといってご入会されました。


もちろん横浜まで通ってくることは困難なので、毎回Skypeを介してのレッスンとなります。


モニター越しのやり取りは、パソコンやソフトのトラブル、不安定な通信品質との闘いでもあり、予期しないことで大きくレッスン時間がズレてしまうこともしばしば。


時差やタイムラグこそあまりありませんが、ピアノレッスンのコミニュケーションとして万全とはいえないんですよね。


思ったようにレッスンが捗らないこともあり、お互いにもどかしく感じることも……。




そんな中、あるとき彼女が言ったある「ひとコト」が、今でも胸に残っています。


先生、わたし絶対に諦めたくありません。一生懸命にがんばりますので、ヘレン・ケラーに連れてってください!これからも教えてください。よろしくお願いします!


たどたどしい中にも、決意のこもったその言葉に、思わず涙が出そうになりました。


私の想像ですが、“絶対に諦めたくない”という言葉の中には、

「ひょっとしたら何かのキッカケで、ピアノを諦めなければいけなくなるかもしれない……」

「でもそんなの嫌だ嫌だ嫌だ。この先何が起こっても絶対に絶対に絶対に諦めたくない!」

という、不自由な身体故の切羽詰まった思いが溢れているようで、胸が苦しくなってくるほどの危機感に圧倒されます。


全盲や半身麻痺という重いハンデを背負っている中でピアノに出会い、ピアノに助けられ、これから先もピアノとともに歩んでいくだ、という希望の光り。


その光が消えてしまうかもしれないという恐怖は、彼女にしかわからないかもしれません。暗闇が再び世界を覆ってしまう恐ろしさは、いかばかりでしょうか。


それもあってか、彼女は毎回レッスン開始時に、自分の気持ちを本気でぶつけてくるのです。

ズドーン!と、直球で。



そこで、本日のピアノ魔法は!

(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆ 

本気の思いを絶対に諦めない!


本気の思いこそが未来を作るエネルギーであり、世界を切り開く斧、不可能を可能にする魔法の杖。


でも諦めたらそこで終わり。エネルギーは枯れ、斧の刃はこぼれ、杖は二つに折れてしまいます。


最初に抱いた本気の思いに燃料をくべ続け、真っ赤に燃え上がらせている限り、未来行きの列車は前に進みます。


途中で軌道修正してもいい、後ろを振り返ってもいい、ひと休みしたってかまいません。


でも、諦めたらそこでストップ。本気の思いも急速に萎み、進むべき道は霞んで見えなくなり、その場にポツンと取り残され、途方に暮れてしまうことでしょう。


本気の思いは諦めてはいけない、絶対に。
何事も初心忘れるべからず、ですね。



「この曲をピアノで弾きたい!」という熱い思いは、言葉というカタチに出すと、きっと先生もキャッチしてくれると思います。


弾きたいピアノ曲を先生と二人三脚で完成させていきましょう。本気でいつづけている限り、この世界は決して孤独ではありませんからね。


でも、もし諦めてしまったら?

そのときはもう一度立ち上がればいいんです。そうすれば、諦めはひと休みに早変わりですからね。



先ほどご紹介した彼女も、一度ならず念願だったヘレン・ケラー記念音楽コンクールのステージに立ち、いくつかの賞に輝いています。それも最初に抱いていた本気の思いを諦めなかったからでしょう。


今は私の手を離れていますが、その本気の思いはまだ真っ赤なままだと信じています。


【関連書籍】

あきらめないで! ピアノ・レッスン ~発達障害児に学ぶ効果的レッスンアプローチ~

ある日、教室にやってきた発達障害のお子さん。試行錯誤のうちに編み出した独自のレッスン方法が評判を呼び、全国から問い合わせが殺到!「本当に役立つピアノ指導の手引き」、待望の書籍化。(ヤマハミュージックメディアWebサイトより引用)


どうしても弾きたい曲があるのなら、本気の思いを胸にしっかりセットし、諦めずに少しずつ、でも着実に前に進んでいきましょうね。


では みなさん!
今日も楽しいピアノライフを♪ ・∀・*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・

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コメント
こんばんわぁー ソルフェージュの事を調べていてたどり着いてしまいました 先生の記事とか動画は勉強になるし、すごく胸に響きます 自分も最近、音楽好きになったばかりですごく幸せです 上手く書けないですけど無理しないで頑張ってくださいね ハート!
  • みーみー
  • 2015/12/11 10:02 PM
みーみーさま、こんばんは。
嬉しいお言葉ありがとうございます!
音楽は自分を励ましたり支えてくれるモノですから、
大切にしてあげてくださいね。
無理せずがんばっていきますね♪
管理者の承認待ちコメントです。
  • -
  • 2016/01/02 3:47 PM
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