楽譜の運指は絶対!?ピアノを弾く上で自分に合った運指を考えるトレーニング
2016-02-07 : ピアノレッスンこんにちは、FUKUON 福田音楽教室
ピアノ講師&音楽療法士の福田りえです。 (*^-^)/
運指はピアノを弾く上で大切なハンドリングの役割があり、何も考えずに弾くと途中で曲が止まってしまいます。指運びが破綻しちゃうんですよね、「うわっ、ここから先はもう無理だ〜!」って。
一方、楽譜に書いてある通りの運指では、弾きにくいと感じたり、指運びに無理があるように感じたりすることもあります。「これ、私の指では無理!」、「この子の手には合っていない!」って。
運指は大切だけど、楽譜通りの指運びはできない……。
その場合でも、楽譜の指示通りの運指を厳守すべきなのでしょうか? それとも臨機応変に変えてしまっても問題ないものなのでしょうか?
結論から言うと、私のピアノレッスンでは、最終的に運指は自分で考えられるようになることを目指しています。
手の大きさや指の長さ、可動範囲や柔軟性などは、人それぞれに違いますし、成長の過程でも変化があります。最適な運指というのも、人によって違うこともあり得るからなんですね。
もしピアノ教室に通わなくなったとしても、自分で最適な運指を考えることができれば、いつまでもピアノを楽しむことができますよね。
もちろん楽譜に指示されている指番号通りに弾ければ、それに越したことはありません。ちゃんと合理的な理由があって、そう指示されているわけですからね。
習われる先生によっては、楽譜に明記されている運指を厳守される場合もありますし、教材によっては書いてある指番号そのものに意味があります。
ピアノを弾くための手指を作ったり鍛えることが目的の、そう、バイエルとかツェルニー、ハノン、ピッシュナなどの教材では、その通りに練習することに意味があるからです。
また作曲者がその運指にこだわって指定している場合もあります。同じ音を同じ指で連打や、同音の指かえでの連打、同音を左右の手を変えて連打など。その場合はできるだけ再現するのが基本ですね。
しかしそれ以外の一般的な楽曲の楽譜に書いている運指は、あくまでも推奨されているものであり、絶対そうしなければならないものではない、という見方もできます。
そもそも出版社によって違いがあったり、クラシックとポピュラーなどジャンルによっても考え方が違います。また運指が書いてない楽譜だって、世の中にはたくさーんあるわけですから。
唯一無二の鉄の掟、というわけではないんですね。^^
とはいっても、どんな基準で運指をつけていけばいいのでしょうか?
何も考えずに行き当たりばったりで付けると破綻しますし、あまり考えすぎても先に進めませんよね。大きな楽曲の場合は、途中で行き詰まってしまうのが目に見えてます。
独学で運指を考える場合も、ある程度練習というか、慣れが必要です。
そこで!今回のピアノ魔法は…
(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆
まずは小さくて簡単な曲で運指作りに慣れていきましょう。今回は『ことりのうた』を使います。
ガラケーの方はコチラ⇒ http://youtu.be/ORTUh__U6jc
まずは指番号のおさらいから。
まず自分で運指を考える場合、ひとつのフレーズが上手く弾けることを意識します。途中で指がこんがらがってしまっては、フレーズの意味がなくなってしまいますよね。
【参考記事】
では「ことりのうた」のはじめのワンフレーズからを見てみましょう。
これをドレミで歌うと……
となります。
このワンフレーズの運指を考えてみましょう。
【参考記事】
さあ、1〜4のどの運指がピタっときましたか? あるいは別の運指が思いついたとか? ほかに色んな運指があっていいと思いますが、ここで一番気をつけなければいけないことはフレーズです。
今回は「ことりのうた」の最初のワンフレーズだけを取り出して運指を考えてみましたが、曲というのは複数のフレーズがお互いに関連しあって成り立っています。
そのため、ひとつのフレーズが上手く弾けるだけでなく、次のフレーズも上手く弾けるように準備することも、運指を考える上ではとても大切なんですね。
まとめると……
といったところが、運指を考える上で最初のポイントになります。
フレーズという点から運指を見てきましたが、ほかにも注意する点がありますので、まとめておきますね。
特に小さい子が好き勝手に弾いているとき、人差し指と中指で越えたりくぐったりする運指が見られますが、通常は親指を越えたり、親指をくぐらせるのが基本となります。
※ショパンの曲の一部に例外的な指越えが出てきますが、あくまで例外かつ高難易度のケースです。
これも小さいころにありがちですが、使う指が人差し指や中指に集中しがち。1番から5番まで無理のない範囲でバランスよく使うことで、ピアノを弾く手が育ちます。
フレーズにも通じますが、その場しのぎで指を決めるのではなく、曲全体をよく見渡して決めていきましょう。長い曲では特に大切になってきます。
楽譜にはポイントとなる部分にしか指番号が書いてないことが多いのですが、それだと点と点のつながりにしかすぎません。小さい頃にはその点である指番号だけを守ればよいと思うかもしれませんね。
でもその間の指番号を自分で埋めていくことで、点と点がつながって認識できるようになり、弾きながら正しい指の運び方を学ぶことにつながります。この経験の蓄積がとても大切なんですね。
【関連書籍】
ラクラク運指のピアノ・ソロ スタジオジブリのうた
最初に書いたように、ピアノの運指というのは車でいうハンドリングの役割を担っています。車を運転するときは前だけでなく、左右や後ろにも気を配らなければなりませんよね。
それと同じく、曲がスムーズに弾き進められるかどうか? 楽譜上のほかの要素にもちゃんと気を配って表現できるか? 運指にかかっているといっても過言ではありません。
自分に合った運指を自分で考えれられるように、少しずつ練習していきましょう。小さなお子様の場合は、親御さんが気にかけてチェックしてあげてくださいね。
では みなさん!
今日も楽しいピアノライフを♪ ・∀・*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
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ピアノ講師&音楽療法士の福田りえです。 (*^-^)/
運指はピアノを弾く上で大切なハンドリングの役割があり、何も考えずに弾くと途中で曲が止まってしまいます。指運びが破綻しちゃうんですよね、「うわっ、ここから先はもう無理だ〜!」って。
一方、楽譜に書いてある通りの運指では、弾きにくいと感じたり、指運びに無理があるように感じたりすることもあります。「これ、私の指では無理!」、「この子の手には合っていない!」って。
運指は大切だけど、楽譜通りの指運びはできない……。
その場合でも、楽譜の指示通りの運指を厳守すべきなのでしょうか? それとも臨機応変に変えてしまっても問題ないものなのでしょうか?
厳守か? 可変か? ピアノにおける運指と楽譜に書いてある指番号の考え方
結論から言うと、私のピアノレッスンでは、最終的に運指は自分で考えられるようになることを目指しています。
手の大きさや指の長さ、可動範囲や柔軟性などは、人それぞれに違いますし、成長の過程でも変化があります。最適な運指というのも、人によって違うこともあり得るからなんですね。
もしピアノ教室に通わなくなったとしても、自分で最適な運指を考えることができれば、いつまでもピアノを楽しむことができますよね。
もちろん楽譜に指示されている指番号通りに弾ければ、それに越したことはありません。ちゃんと合理的な理由があって、そう指示されているわけですからね。
習われる先生によっては、楽譜に明記されている運指を厳守される場合もありますし、教材によっては書いてある指番号そのものに意味があります。
ピアノを弾くための手指を作ったり鍛えることが目的の、そう、バイエルとかツェルニー、ハノン、ピッシュナなどの教材では、その通りに練習することに意味があるからです。
また作曲者がその運指にこだわって指定している場合もあります。同じ音を同じ指で連打や、同音の指かえでの連打、同音を左右の手を変えて連打など。その場合はできるだけ再現するのが基本ですね。
しかしそれ以外の一般的な楽曲の楽譜に書いている運指は、あくまでも推奨されているものであり、絶対そうしなければならないものではない、という見方もできます。
そもそも出版社によって違いがあったり、クラシックとポピュラーなどジャンルによっても考え方が違います。また運指が書いてない楽譜だって、世の中にはたくさーんあるわけですから。
唯一無二の鉄の掟、というわけではないんですね。^^
小さな曲で自分に合った運指を考えるトレーニングをしてみよう!
とはいっても、どんな基準で運指をつけていけばいいのでしょうか?
何も考えずに行き当たりばったりで付けると破綻しますし、あまり考えすぎても先に進めませんよね。大きな楽曲の場合は、途中で行き詰まってしまうのが目に見えてます。
独学で運指を考える場合も、ある程度練習というか、慣れが必要です。
そこで!今回のピアノ魔法は…
(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆
小さな曲で、ワンフレーズが途切れないような運指を考える練習を!
まずは小さくて簡単な曲で運指作りに慣れていきましょう。今回は『ことりのうた』を使います。
ガラケーの方はコチラ⇒ http://youtu.be/ORTUh__U6jc
まずは指番号のおさらいから。
まずはフレーズを意識した運指を心がけよう
まず自分で運指を考える場合、ひとつのフレーズが上手く弾けることを意識します。途中で指がこんがらがってしまっては、フレーズの意味がなくなってしまいますよね。
【参考記事】
では「ことりのうた」のはじめのワンフレーズからを見てみましょう。
ことりはとってもうたがすき〜♪
これをドレミで歌うと……
となります。
このワンフレーズの運指を考えてみましょう。
■運指1:指かえパターンその1
動画内でご紹介している指の運び方と同じで、4番から2番への指かえがありるパターンです。■運指2:指かえパターンその2
上記とはちょっとだけ違う指かえ。■運指3:指かえパターンその3
どちらかというと指が小さく、5番の指の力が弱い人向け。■運指4:指かえなし
手や指が大きい人向けの運指です。■運指5:指くぐりパターン
指かえに加えて指くぐりも入った、ちょっとテクニカルな運指です。【参考記事】
フレーズを意識した運指のまとめ
さあ、1〜4のどの運指がピタっときましたか? あるいは別の運指が思いついたとか? ほかに色んな運指があっていいと思いますが、ここで一番気をつけなければいけないことはフレーズです。
今回は「ことりのうた」の最初のワンフレーズだけを取り出して運指を考えてみましたが、曲というのは複数のフレーズがお互いに関連しあって成り立っています。
そのため、ひとつのフレーズが上手く弾けるだけでなく、次のフレーズも上手く弾けるように準備することも、運指を考える上ではとても大切なんですね。
まとめると……
- フレーズが途切れずにスムーズに弾けること
- 次のフレーズを弾くための準備もできていること
- 全体的にパターン化しておぼえやすい指使いを心がけること
といったところが、運指を考える上で最初のポイントになります。
運指を自分で考えるためのチェックポイント
フレーズという点から運指を見てきましたが、ほかにも注意する点がありますので、まとめておきますね。
- 指越え、指くぐりは“親指だけ”を越えたり、くぐるらせること
- 特定の指だけを使わずに5指をバランスよく使うこと
- 曲がつながるように先々を予測しながら決めること
- 指番号は自分で楽譜に書き込むこと
1.指越え、指くぐりは“親指だけ”を越えたり、くぐるらせる
特に小さい子が好き勝手に弾いているとき、人差し指と中指で越えたりくぐったりする運指が見られますが、通常は親指を越えたり、親指をくぐらせるのが基本となります。
※ショパンの曲の一部に例外的な指越えが出てきますが、あくまで例外かつ高難易度のケースです。
2.特定の指だけを使わずに5指をバランスよく使う
これも小さいころにありがちですが、使う指が人差し指や中指に集中しがち。1番から5番まで無理のない範囲でバランスよく使うことで、ピアノを弾く手が育ちます。
3.曲がつながるように先々を予測しながら決める
フレーズにも通じますが、その場しのぎで指を決めるのではなく、曲全体をよく見渡して決めていきましょう。長い曲では特に大切になってきます。
4.指番号は自分で楽譜に書き込む
楽譜にはポイントとなる部分にしか指番号が書いてないことが多いのですが、それだと点と点のつながりにしかすぎません。小さい頃にはその点である指番号だけを守ればよいと思うかもしれませんね。
でもその間の指番号を自分で埋めていくことで、点と点がつながって認識できるようになり、弾きながら正しい指の運び方を学ぶことにつながります。この経験の蓄積がとても大切なんですね。
【関連書籍】
ラクラク運指のピアノ・ソロ スタジオジブリのうた
ピアノを弾くうえで大切な「指使い」に重点をあてて、詳しく指番号を掲載した新シリーズです。初心者にありがちな運指のつまずきポイントを解消。ピアノを始めたけれど、いつも指番号で困っているあなたにおすすめ!! ピアノで弾いて楽しい、スタジオジブリの名曲を集めた一冊です♪(シンコーミュージックWebサイトより引用)
最初に書いたように、ピアノの運指というのは車でいうハンドリングの役割を担っています。車を運転するときは前だけでなく、左右や後ろにも気を配らなければなりませんよね。
それと同じく、曲がスムーズに弾き進められるかどうか? 楽譜上のほかの要素にもちゃんと気を配って表現できるか? 運指にかかっているといっても過言ではありません。
自分に合った運指を自分で考えれられるように、少しずつ練習していきましょう。小さなお子様の場合は、親御さんが気にかけてチェックしてあげてくださいね。
では みなさん!
今日も楽しいピアノライフを♪ ・∀・*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
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