人前でピアノを弾くための4ステップ!伝わる演奏のために普段からできる練習とは?
2016-02-29 : ピアノレッスンこんにちは、FUKUON 福田音楽教室
ピアノ講師&音楽療法士の福田りえです。 (*^-^)/
ピアノはどこまでを想定して練習してますか? あるいはお子さんはどう思っている知ってますか? この場合のどこまでというのは、どの範囲まで自分の演奏を見せるつもりなのか、ということです。
たとえば……
というように、自分の演奏をどの範囲まで公開することを想定しているかによって、普段のピアノの練習やレッスンの向かう方向に違いがでてくるかもしれません。
絶対に人前ではピアノを弾きたくない、少なくとも最初はそのつもりがない非公開型の人は、経験上子どもよりも大人の方に多いように感じます(子どもにもいることはいますが)。
人前では弾けない・弾きたくない、というより、「弾かないと決めている」といった感じの方が近いでしょうか。
理由は色々あると思いますが、ご自身のプライベートな趣味として、あるいはメンタルケアとして、密かにピアノに向かわれているという印象です。周囲にもピアノを習っていることを公言していないケースも多いみたいですね。
自己の満足感や充足感が得られるようにするのが第一ですから、個人的に好きな曲や、以前から弾けるようになりたいと思っていた曲を目標に、ゆっくりじっくりと取り組むといいと思います。
私もムリヤリ誰かの前で弾きましょう! コンクールに出ましょう! 発表会で弾きましょう! なんて不粋なことはいいません。そう、マイペースでいいんですよね。^^
家族や親戚、あるいはとても仲の良いお友だちの前だったら弾いてもいいかな〜、というちょっと恥ずかしがり屋さんな限定公開型。
気後れしてしまったり、過度の緊張を感じたり、知らない人や大勢の人たちの前でピアノを弾くのはちょっとハードルが高いのかもしれませんね。また自分を晒(さら)すことに抵抗があるのかもしれません。
ただ親しい人の前では弾けるわけですから、誕生日やクリスマスなどのパーティーの席で積極的に聴いてもらい、たくさんのフィードバックをもらうようにするといいでしょう。
また聴いてあげる側になった場合は、前向きで建設的なフィードバックを返してあげてください。辛辣なフィードバックは演奏の機会を奪うことがありますが、適度なフィードバックは成長の糧となりますからね。
子どもから大人まで、何だかんだ言っても一番多いのがこの公開型。積極的というわけでもないし、ちょっと緊張したりもするけれど、チャンスがあればみんなの前でピアノを弾いてみたいというタイプです。
ピアノコンクールや演奏会、発表会に出てみないかと誘うと、うん、出る!出るっ! と割りと普通にチャレンジする子も多いんですよね。いや〜ノリがいい。^^
ところで人前でピアノを弾くとき、とても大切なことがあります。ミスしないとか止まってしまわない、あるいは楽譜通り弾くといったことも大切ですが、もっと別のことです。
それは演奏が伝わるということ。
聴いてもらっている人たちに、何かひとつでも伝わるもの、響くもの、感じられるものがないと、ただ弾いて、ただ聴いたというだけになってしまいます。そこに感情の動きが生まれないんですよね。
これは何も高度なことを言っているのではなくて、たとえ小さな子の演奏であっても、聴いてると心が動かされることがある、表現しようとしていることが伝わってくる、というレベルでの話しです。
そういった小さな心の動きが生まれるような瞬間があれば、人前でピアノを弾くことの意味が大きく変わってくるはずですし、聴いている人も、あぁ良かったなぁって思えてきますよね。
これが人前でピアノを演奏することの醍醐味でもあります。
では聴いている人に伝わる演奏のために、普段からどんな練習をしていればいいのでしょうか?
そこで今回のピアノ魔法は…
(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆
人前でピアノを弾くための4つのステップはそれぞれ……
となっています。順番に見ていきますね。
楽譜にはピアノを演奏する上で必須の要素がギッシリ詰まっています。そして多くの曲は人前で演奏すること、他の人が聴くことを想定されて書かれているんですよね。
多くの人が実際に聴いてみて、良かったなぁと感じたからこそ、その曲が今も残っているわけです。
人前で演奏して、ちょっとでも良かったって感じてもらうためには、まず楽譜をちゃんと読むこと、これが最初のステップ。拍子、テンポ、強弱、フレージング、発想記号など様々な表現について、しっかり確認しておきましょう。
曲の盛り上がりがどこにあるのか、そこへ向かってクレッシェンド()したり、音形が下がっていればデクレッシェンド()するなど、曲想についても具体的に考えると、表現に結びついて人に伝わりやすくなります。
呼吸しない演奏や不自然な呼吸の演奏では、聴いている方も息苦しく感じて、だんだん辛くなってしまいます。それくらいピアノの演奏にとって、自然な呼吸感というのは大切なんですよね。
自然な呼吸感で弾くには、まずメロディーをドレミで歌ってみること。歌いながらフレーズやブレスの位置などの確認をしっかり行うことで、聴いてて心地よい演奏に近づいていきます。
どんなにつたなくても、歌っているときは多少なりとも情感がこもっていますし、抑揚や節回し、体の動きなんかも出てきますよね。何かを表現しようとするときの自然な動きです。
ピアノを弾きながら歌うことで、表現するということがどういうことなのかを体感するのに役に立ちます。
ここでの聴くというのは2つあります。
ピアノを弾きながら、その音を自分の耳でしっかり聴くことで、仕上がりのクオリティに違いが出てきます。
また自分の演奏を録音したり録画して確認すると、聴いている人にどう伝わっているのか、どう映っているのか、第三者に近い目線で知ることができますよね。
人前でピアノを弾こうと思ったとき、まずはこの4つのステップを意識してみてくださいね。
【関連書籍】
心で弾くピアノ―音楽による自己発見
ピアノを弾く方も聴く方も、何かひとつでもつながるものがあればとても素敵ですよね。そのためには普段から何を想定して、どう練習しているかが大切になってくるんですね!
では みなさん!
今日も楽しいピアノライフを♪ ・∀・*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
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ピアノ講師&音楽療法士の福田りえです。 (*^-^)/
ピアノはどこまでを想定して練習してますか? あるいはお子さんはどう思っている知ってますか? この場合のどこまでというのは、どの範囲まで自分の演奏を見せるつもりなのか、ということです。
たとえば……
- 誰の前でも決して弾くつもりがない非公開型
- 家族や親しい人の前だったら弾いてもいい限定公開型
- 人前でも普通に弾きたい公開型
- 特に何も考えてない
というように、自分の演奏をどの範囲まで公開することを想定しているかによって、普段のピアノの練習やレッスンの向かう方向に違いがでてくるかもしれません。
1.誰の前でもピアノは弾かない!非公開型
絶対に人前ではピアノを弾きたくない、少なくとも最初はそのつもりがない非公開型の人は、経験上子どもよりも大人の方に多いように感じます(子どもにもいることはいますが)。
人前では弾けない・弾きたくない、というより、「弾かないと決めている」といった感じの方が近いでしょうか。
理由は色々あると思いますが、ご自身のプライベートな趣味として、あるいはメンタルケアとして、密かにピアノに向かわれているという印象です。周囲にもピアノを習っていることを公言していないケースも多いみたいですね。
自己の満足感や充足感が得られるようにするのが第一ですから、個人的に好きな曲や、以前から弾けるようになりたいと思っていた曲を目標に、ゆっくりじっくりと取り組むといいと思います。
私もムリヤリ誰かの前で弾きましょう! コンクールに出ましょう! 発表会で弾きましょう! なんて不粋なことはいいません。そう、マイペースでいいんですよね。^^
2.親しい人の前でだったらピアノを弾いてもいいかも〜な限定公開型
家族や親戚、あるいはとても仲の良いお友だちの前だったら弾いてもいいかな〜、というちょっと恥ずかしがり屋さんな限定公開型。
気後れしてしまったり、過度の緊張を感じたり、知らない人や大勢の人たちの前でピアノを弾くのはちょっとハードルが高いのかもしれませんね。また自分を晒(さら)すことに抵抗があるのかもしれません。
ただ親しい人の前では弾けるわけですから、誕生日やクリスマスなどのパーティーの席で積極的に聴いてもらい、たくさんのフィードバックをもらうようにするといいでしょう。
また聴いてあげる側になった場合は、前向きで建設的なフィードバックを返してあげてください。辛辣なフィードバックは演奏の機会を奪うことがありますが、適度なフィードバックは成長の糧となりますからね。
3.チャンスがあれば人前でも普通にピアノが弾きたい公開型
子どもから大人まで、何だかんだ言っても一番多いのがこの公開型。積極的というわけでもないし、ちょっと緊張したりもするけれど、チャンスがあればみんなの前でピアノを弾いてみたいというタイプです。
ピアノコンクールや演奏会、発表会に出てみないかと誘うと、うん、出る!出るっ! と割りと普通にチャレンジする子も多いんですよね。いや〜ノリがいい。^^
ところで人前でピアノを弾くとき、とても大切なことがあります。ミスしないとか止まってしまわない、あるいは楽譜通り弾くといったことも大切ですが、もっと別のことです。
それは演奏が伝わるということ。
聴いてもらっている人たちに、何かひとつでも伝わるもの、響くもの、感じられるものがないと、ただ弾いて、ただ聴いたというだけになってしまいます。そこに感情の動きが生まれないんですよね。
これは何も高度なことを言っているのではなくて、たとえ小さな子の演奏であっても、聴いてると心が動かされることがある、表現しようとしていることが伝わってくる、というレベルでの話しです。
そういった小さな心の動きが生まれるような瞬間があれば、人前でピアノを弾くことの意味が大きく変わってくるはずですし、聴いている人も、あぁ良かったなぁって思えてきますよね。
これが人前でピアノを演奏することの醍醐味でもあります。
普段からできる、人前でピアノを弾くための4つのステップ
では聴いている人に伝わる演奏のために、普段からどんな練習をしていればいいのでしょうか?
そこで今回のピアノ魔法は…
(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆
読む・歌う・弾く・聴く、の4ステップ!
人前でピアノを弾くための4つのステップはそれぞれ……
- 読む:譜読み
- 歌う:歌唱
- 弾く:弾き歌い(歌うのがポイント)
- 聴く:客観視
となっています。順番に見ていきますね。
1.譜読み:楽譜をしっかり読む
楽譜にはピアノを演奏する上で必須の要素がギッシリ詰まっています。そして多くの曲は人前で演奏すること、他の人が聴くことを想定されて書かれているんですよね。
多くの人が実際に聴いてみて、良かったなぁと感じたからこそ、その曲が今も残っているわけです。
人前で演奏して、ちょっとでも良かったって感じてもらうためには、まず楽譜をちゃんと読むこと、これが最初のステップ。拍子、テンポ、強弱、フレージング、発想記号など様々な表現について、しっかり確認しておきましょう。
曲の盛り上がりがどこにあるのか、そこへ向かってクレッシェンド()したり、音形が下がっていればデクレッシェンド()するなど、曲想についても具体的に考えると、表現に結びついて人に伝わりやすくなります。
2.歌唱:心地良いと感じてもらうために
呼吸しない演奏や不自然な呼吸の演奏では、聴いている方も息苦しく感じて、だんだん辛くなってしまいます。それくらいピアノの演奏にとって、自然な呼吸感というのは大切なんですよね。
自然な呼吸感で弾くには、まずメロディーをドレミで歌ってみること。歌いながらフレーズやブレスの位置などの確認をしっかり行うことで、聴いてて心地よい演奏に近づいていきます。
3.弾き歌い:伝えるための表現力を養おう
どんなにつたなくても、歌っているときは多少なりとも情感がこもっていますし、抑揚や節回し、体の動きなんかも出てきますよね。何かを表現しようとするときの自然な動きです。
ピアノを弾きながら歌うことで、表現するということがどういうことなのかを体感するのに役に立ちます。
4.自分のピアノの音を聴く
ここでの聴くというのは2つあります。
- 弾きながら自分の音をよく聴く
- 自分の演奏を録音・録画して、客観的に聴く
ピアノを弾きながら、その音を自分の耳でしっかり聴くことで、仕上がりのクオリティに違いが出てきます。
また自分の演奏を録音したり録画して確認すると、聴いている人にどう伝わっているのか、どう映っているのか、第三者に近い目線で知ることができますよね。
人前でピアノを弾こうと思ったとき、まずはこの4つのステップを意識してみてくださいね。
【関連書籍】
心で弾くピアノ―音楽による自己発見
ピアノを練習することが優れた人間形成につながり、豊かな人生を導く! 自らの体験を通して、ピアノを練習するうえで直面する諸問題の克服法を語る。(音楽之友社Webサイトより引用)
ピアノを弾く方も聴く方も、何かひとつでもつながるものがあればとても素敵ですよね。そのためには普段から何を想定して、どう練習しているかが大切になってくるんですね!
では みなさん!
今日も楽しいピアノライフを♪ ・∀・*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
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これを見て自分の音楽スタイルがよく分かりました。
そしてこれからのレッスンの方向も。
非常に参考になりました。 そして新たなやる気も出てきました。