【動画・楽譜】かたつむり〜簡単ピアノアレンジで平成28年保育士試験課題曲の対策を!
2016-03-20 : 保育士試験ピアノ課題曲こんにちは、FUKUON 福田音楽教室
ピアノ講師&音楽療法士の福田りえです。 (*^-^)/
恒例の保育士試験課題曲の対策記事。今年もピアノ初心者の受験者の方向けに、できるだけ簡単にアレンジした形でご紹介したいと思います。
まず今回は平成28年保育士試験音楽課題曲『かたつむり』。
さっそく行ってみましょう!
なお筆記試験の音楽理論や楽典に関しては、こちらの記事で参考となる学習法をご紹介していますので、そちらも併せてご覧ください。
まずは課題曲『かたつむり』を、ピアノで弾く上でポイントとなる部分をチェックしておきましょう。
弾き歌いの場合、曲に前奏を付けると、歌い出しのタイミングが取りやすくなるので、今回の『かたつむり』でも前奏を付けたアレンジにしました。前奏は最後の4小節を使っています。
※「保育士試験受験の手引き」によると、前奏・後奏を付けてもよい、とされています。
そこでより簡単になるように、ニ長調からハ長調に移調したアレンジにしてあります。ハ長調だと(#:シャープ)も(♭:フラット)も付きません。
※「保育士試験受験の手引き」によると、移調は認められています。
『かたつむり』の右手メロディーのポイントは、何といっても指運び。歌も歌いながらピアノも弾かなければいけないので、できるだけスムーズな運指になるようにするのがキモとなります。
そのため以下の5つのポイントを、しっかりと練習しておきましょう。
指の運びについては動画内でも詳しく解説していますので、曲や鍵盤上の位置とあわせて確認してみてください。
なお運指はひとつの例ですので、絶対ではありません。より弾きやすい運指があれば、そちらを採用してください。
▲動画キャプチャー画像より
G7は本来「ソ・シ・レ・ファ」ですが、その第1転回形「シ・レ・ファ・ソ」から「レ」を省いた形にしてあります。
今回はCもG7、ジャーンと同時に弾くだけです。
▲動画キャプチャー画像より
動画の中で楽譜を表示させるのはなかなか難しいので、上の画像のようなコードのみを書いた進行表を使っていますが、ぜひ楽譜の方も確認してみてください。
画像のひとマスがちょうど1小節分に当たります。3段目が最後の4小節に当たり、そこを前奏として使っています。前奏として弾く場合は最後の「ド」は弾きません。詳しくは動画をご確認ください。
※動画中に出てくる解説ブログというのは、今見ているこの記事のことです。^^
ガラケーの方はコチラ⇒ https://youtu.be/PQm4Ejc35oY
参考までに、ピアノを弾くときの両手の指番号を載せておきます。もし指番号が分からなくなったら、確認してみてくださいね。
今回用意した楽譜には高音部(メロディーパート)の五線譜も付いてますが、著作権上の問題に配慮してメロディーの音符は載せていません。
しかし空の高音部の五線譜に、原曲のニ長調から移調したハ長調のメロディーを書き入れることで、使い勝手の良い楽譜になります(移調譜の作り方の練習にもなりますよね^^)。
作り方はこの先に書いてありますので、参考にしてみてください。とても簡単ですよ〜。
楽譜は画像版(JPEG形式)とPDF版を用意していますが、ダウンロードして印刷するのなら、PDF版の方がオススメです。
※楽譜をクリックすると拡大して表示します。(1280 x 1881)
ここをクリックしてPDF版「かたつむり」のピアノ楽譜を開いてください(24.6KB)
ダウンロードして印刷されてもOKです。
PDF形式のファイルを見るには「Adobe Reader」が必要です。
「Adobe Reader」はこちらから無償でダウンロードできます。
楽譜の最後に出てくる演奏記号は「フェルマータ」といい、曲が終わった感じを表現するためのものです。元々の音符の音価※よりも程よく伸ばすように弾いてください。
※音価:音符の持つ音の長さ
▲フェルマータ
上記でダウンロードした楽譜の高音部(メロディーパート)には、著作権の絡みから音符がありませんので、ハ長調に移調した音符を書き入れていきましょう。
やり方はとても簡単。以下の手順にしたがって進めてください。
保育士試験を受験される方なら必須の「保育士試験受験の手引き」の26ページを開き、『かたつむり』の楽譜を確認します。それがニ長調の原曲楽譜ですね。
※「保育士試験受験の手引き」はここでも確認できます。(PDF/外部サイト)
原曲の楽譜に書いてある音符をすべて「その音自身を含めて2つ下げて」、ダウンロードして印刷した楽譜に書き込んでいきます。
「その音自身を含めて2つ下げる」←ここがとても重要です。
※結果的には「1つ下げる」ことと同じですが、音楽の規則では「その音自身を含めて2つ下げる」の方が正確ですので、そう覚えておきましょう。
ハ長調への移調はこれだけです。原曲楽譜にあった(#:シャープ)もなくなります。
参考として最初の1小節だけ、ニ長調からハ長調へ移調してみます。
▲原曲ニ長調の第1小節です。
これを「その音自身を含めて2つ下げて」みましょう。(分かりやすくするためにドレミで書いてみますね。)
▲赤字が原曲、青字が「その音自身を含めて2つ下げた」音になります。
これを楽譜に音符として書き込んでみると……
▲ハ長調に移調した第1小節になりました。
ハ長調への移調によって、原曲にあった(#:シャープ)も不要となります。
どうして「その音自身を含めて2つ下げた」のか? そのヒントだけ書いておきますね。
下から上に「ハ・ニ・ホ・ヘ・ト・イ・ロ」と書き、原曲の「ニ長調のニ」から見て、移調する「ハ長調のハ」は、「ニ」を含めて2つ下にあるから、なんですね。
保育士試験の課題曲は弾き歌いですが、その効果的な練習法についてはこちらを参考にしてみてください。
また弾き歌いのポイントについてはこちらの記事も。
ピアノ実技試験でミスしないためのヒントはこちら。
【関連書籍】
保育士、幼稚園・小学校教論を目指す人のために この一冊でわかる ピアノ実技と楽典 増補版
次回はもうひとつの課題曲『オバケなんてないさ』をご紹介します。
それでは保育士試験を受験される方の合格をお祈りしております。
がんばってくださいネ!
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
【関連記事】
今年の保育士試験のもうひとつの課題曲はコチラから!
ピアノ講師&音楽療法士の福田りえです。 (*^-^)/
恒例の保育士試験課題曲の対策記事。今年もピアノ初心者の受験者の方向けに、できるだけ簡単にアレンジした形でご紹介したいと思います。
まず今回は平成28年保育士試験音楽課題曲『かたつむり』。
さっそく行ってみましょう!
なお筆記試験の音楽理論や楽典に関しては、こちらの記事で参考となる学習法をご紹介していますので、そちらも併せてご覧ください。
保育士試験課題曲『かたつむり』のピアノ演奏時のポイント
まずは課題曲『かたつむり』を、ピアノで弾く上でポイントとなる部分をチェックしておきましょう。
曲全体のポイント
弾き歌い
例年通り、課題曲は「弾き歌い」となっています。小さな子どもたちに歌って聴かせることを前提として、ピアノを弾きながら同時に、楽しくハツラツと歌うことを求められます。弾き歌いの場合、曲に前奏を付けると、歌い出しのタイミングが取りやすくなるので、今回の『かたつむり』でも前奏を付けたアレンジにしました。前奏は最後の4小節を使っています。
※「保育士試験受験の手引き」によると、前奏・後奏を付けてもよい、とされています。
原曲のニ長調から、より簡単なハ長調に移調
『かたつむり』の原曲はニ長調ですが、ニ長調だとファとドに(#:シャープ)が付きますので、ちょっと弾きづらいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。そこでより簡単になるように、ニ長調からハ長調に移調したアレンジにしてあります。ハ長調だと(#:シャープ)も(♭:フラット)も付きません。
※「保育士試験受験の手引き」によると、移調は認められています。
右手メロディーのポイント
『かたつむり』の右手メロディーのポイントは、何といっても指運び。歌も歌いながらピアノも弾かなければいけないので、できるだけスムーズな運指になるようにするのがキモとなります。
そのため以下の5つのポイントを、しっかりと練習しておきましょう。
- 1番を指くぐりで「ミ」
- 2番で指越え
- 1番を指くぐりで「ミ」
- 指ひらきで「ソ」に2番
- 5番を1番に指寄せ
指の運びについては動画内でも詳しく解説していますので、曲や鍵盤上の位置とあわせて確認してみてください。
なお運指はひとつの例ですので、絶対ではありません。より弾きやすい運指があれば、そちらを採用してください。
左手伴奏のポイント
伴奏に使うコード
今回の『かたつむり』では、2コードで左手の伴奏を作っています。▲動画キャプチャー画像より
- C = ド(5)・ミ(3)・ソ(1)
- G7 = シ(5)・ファ(2)・ソ(1)
G7は本来「ソ・シ・レ・ファ」ですが、その第1転回形「シ・レ・ファ・ソ」から「レ」を省いた形にしてあります。
今回はCもG7、ジャーンと同時に弾くだけです。
伴奏のコード進行
上記2コードを曲に合わせて次のように弾いてきます。▲動画キャプチャー画像より
動画の中で楽譜を表示させるのはなかなか難しいので、上の画像のようなコードのみを書いた進行表を使っていますが、ぜひ楽譜の方も確認してみてください。
画像のひとマスがちょうど1小節分に当たります。3段目が最後の4小節に当たり、そこを前奏として使っています。前奏として弾く場合は最後の「ド」は弾きません。詳しくは動画をご確認ください。
動画で確認!簡単ピアノアレンジ『かたつむり』
※動画中に出てくる解説ブログというのは、今見ているこの記事のことです。^^
ガラケーの方はコチラ⇒ https://youtu.be/PQm4Ejc35oY
参考:ピアノの指番号
参考までに、ピアノを弾くときの両手の指番号を載せておきます。もし指番号が分からなくなったら、確認してみてくださいね。
楽譜で確認!『かたつむり』の簡単ピアノ伴奏譜ダウンロード
今回用意した楽譜には高音部(メロディーパート)の五線譜も付いてますが、著作権上の問題に配慮してメロディーの音符は載せていません。
しかし空の高音部の五線譜に、原曲のニ長調から移調したハ長調のメロディーを書き入れることで、使い勝手の良い楽譜になります(移調譜の作り方の練習にもなりますよね^^)。
作り方はこの先に書いてありますので、参考にしてみてください。とても簡単ですよ〜。
楽譜は画像版(JPEG形式)とPDF版を用意していますが、ダウンロードして印刷するのなら、PDF版の方がオススメです。
画像版(JPEG形式)楽譜
※楽譜をクリックすると拡大して表示します。(1280 x 1881)
PDF版楽譜
ここをクリックしてPDF版「かたつむり」のピアノ楽譜を開いてください(24.6KB)
ダウンロードして印刷されてもOKです。
PDF形式のファイルを見るには「Adobe Reader」が必要です。
「Adobe Reader」はこちらから無償でダウンロードできます。
フェルマータについて
楽譜の最後に出てくる演奏記号は「フェルマータ」といい、曲が終わった感じを表現するためのものです。元々の音符の音価※よりも程よく伸ばすように弾いてください。
※音価:音符の持つ音の長さ
▲フェルマータ
『かたつむり』の原曲であるニ長調から、より簡単なハ長調への移調したメロディー譜の作り方
上記でダウンロードした楽譜の高音部(メロディーパート)には、著作権の絡みから音符がありませんので、ハ長調に移調した音符を書き入れていきましょう。
やり方はとても簡単。以下の手順にしたがって進めてください。
1.「保育士試験受験の手引き」で原曲の楽譜を確認
保育士試験を受験される方なら必須の「保育士試験受験の手引き」の26ページを開き、『かたつむり』の楽譜を確認します。それがニ長調の原曲楽譜ですね。
※「保育士試験受験の手引き」はここでも確認できます。(PDF/外部サイト)
2.その音自身を含めて2つ下げる
原曲の楽譜に書いてある音符をすべて「その音自身を含めて2つ下げて」、ダウンロードして印刷した楽譜に書き込んでいきます。
「その音自身を含めて2つ下げる」←ここがとても重要です。
※結果的には「1つ下げる」ことと同じですが、音楽の規則では「その音自身を含めて2つ下げる」の方が正確ですので、そう覚えておきましょう。
ハ長調への移調はこれだけです。原曲楽譜にあった(#:シャープ)もなくなります。
3.移調のサンプル
参考として最初の1小節だけ、ニ長調からハ長調へ移調してみます。
▲原曲ニ長調の第1小節です。
これを「その音自身を含めて2つ下げて」みましょう。(分かりやすくするためにドレミで書いてみますね。)
▲赤字が原曲、青字が「その音自身を含めて2つ下げた」音になります。
これを楽譜に音符として書き込んでみると……
▲ハ長調に移調した第1小節になりました。
ハ長調への移調によって、原曲にあった(#:シャープ)も不要となります。
4.移調のヒント
どうして「その音自身を含めて2つ下げた」のか? そのヒントだけ書いておきますね。
下から上に「ハ・ニ・ホ・ヘ・ト・イ・ロ」と書き、原曲の「ニ長調のニ」から見て、移調する「ハ長調のハ」は、「ニ」を含めて2つ下にあるから、なんですね。
ピアノの弾き歌いやミスしないための参考記事
保育士試験の課題曲は弾き歌いですが、その効果的な練習法についてはこちらを参考にしてみてください。
また弾き歌いのポイントについてはこちらの記事も。
ピアノ実技試験でミスしないためのヒントはこちら。
【関連書籍】
保育士、幼稚園・小学校教論を目指す人のために この一冊でわかる ピアノ実技と楽典 増補版
2007年の初版刊行以来、養成校の現場に圧倒的な好評を持って迎えられた、ピアノ実技対策本。試験必須のバイエルと弾き歌いに的を絞った実践編と、その実践編の理解に必要十分な楽典とコードの基礎知識、という2部構成。(Amazonより引用)
次回はもうひとつの課題曲『オバケなんてないさ』をご紹介します。
それでは保育士試験を受験される方の合格をお祈りしております。
がんばってくださいネ!
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
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