【動画・楽譜】オバケなんてないさ〜簡単ピアノアレンジで平成28年保育士試験課題曲を乗り切ろう!
2016-04-01 : 保育士試験ピアノ課題曲こんにちは、FUKUON 福田音楽教室
ピアノ講師&音楽療法士の福田りえです。 (*^-^)/
前回の『かたつむり』に引き続き、平成28年の保育士試験課題曲『オバケなんてないさ』の、比較的簡単なピアノアレンジをご紹介します。実技試験に望まれる方は、これでバッチリ予習しておきましょう。
なお音楽に関する筆記試験はこちらの記事を参考にしてください。
それではさっそく『オバケなんてないさ』、行ってみましょう!
まず最初に曲の全体を見渡して、ポイントとなるところを見ていきましょう。あらかじめ楽曲の全体像を知ることは、練習する上でとても重要なコツ(専門用語でアナリーゼ)なのです。
そこで(♯:シャープ)や(♭:フラット)など調号が付かない、ハ長調に移調したアレンジにしてあります。
※「保育士試験受験の手引き」によると、移調は認められています。
今回の『オバケなんてないさ』の場合は、メロディーの最後の1小節を使って、2小節分の長さになるようにアレンジしました。
とても簡単なので、詳しくは動画と楽譜で確認してくださいね。
いずれもスムーズな指運びのためのポイントになりますので、詳細は動画で確認してください。なお、運指はひとつの例なので、より弾きやすい運指があればそちらを採用してくださいね。
動画の最後でも詳しくお伝えしていますが、このポジションチェンジがスムーズにいかないとミスタッチにつながりますので、何回も繰り返し練習してみてください。
▲動画キャプチャー画像より
本来Cは「ド・ミ・ソ」ですが、ソを省いた「ド・ミ」の2音だけを使います。またG7は本来「ソ・シ・レ・ファ」ですが、ソとレを省いて「シ・ファ」の2音を使います。
単音については次のコード進行で確認してください。
▲動画キャプチャー画像より
※動画の中で楽譜を表示させるのは難しいので、上の画像のようなコードのみを書いた進行表を使っていますが、ぜひ楽譜の方も確認してみてください。
ひとマスが1小節分に当たり、オレンジ色になっている一番上の段が前奏に使う2小節になっています。
CとG7以外に、「ソ♯」と「ファ♯」を単音として使っています。
※「ソ♯」は本来「ラ♭」と表記した方が適切なのですが、今回は直感的な分かりやさを優先しています。どちらであっても同じ黒鍵を弾きます。
最後の1小節は後奏になり、(4分休符)と(フェルマータ)が入っています。フェルマータは曲が終わった感じを表現するためのもので、程よく伸ばすように弾いてください。
これも動画と楽譜でよく確認してくださいね。
※動画中に出てくる解説ブログというのは、今見ているこの記事のことです。^^
ガラケーの方はコチラ⇒ https://youtu.be/nwBgwpsUonE
参考までに、ピアノを弾くときの両手の指番号を載せておきます。もし指番号が分からなくなったら、確認してみてくださいね。
用意した楽譜には高音部(メロディーパート)の五線譜も付いていますが、著作権上の問題に配慮してメロディーの音符は載せていません。
※前奏と後奏は掲載しています。
しかし空の高音部の五線譜に、原曲のト長調から移調したハ長調のメロディーを書き入れることで、使い勝手の良い楽譜になります(移調譜の作り方の練習にもなりますよね^^)。
作り方は簡単! この先に書いておきますので、参考にしてください。
楽譜は画像版(JPEG形式)とPDF版を用意していますが、ダウンロードして印刷するのなら、PDF版の方がオススメです。
※楽譜をクリックすると拡大して表示します。(1280 x 1811)
ここをクリックしてPDF版「オバケなんてないさ」のピアノ楽譜を開いてください(28.3KB)
ダウンロードして印刷されてもOKです。
PDF形式のファイルを見るには「Adobe Reader」が必要です。
「Adobe Reader」はこちらから無償でダウンロードできます。
今回の楽譜の8小節目に(ナチュラル)という変化記号が出てきますが、これは(♯:シャープ)や(♭:フラット)を打ち消すという意味です。
つまりその前の7小節目のソと8小節目の先頭にあるファの(♯:シャープ)の効果を、それ以降無効にしているわけですね。
今回の保育士試験用『オバケなんてないさ』では、ピアノで実技を受験される方が弾きやすいように、原曲のト長調から、より簡単なハ長調に移調してあります。
しかし上記でダウンロードした楽譜の高音部(メロディーパート)には、著作権の関係で前奏・後奏以外の音符を書いていませんので、以下の手順にしたがってハ長調の音符を書き入れていきましょう。
まず受験者必須の「保育士試験受験の手引き」から26ページを開き、『オバケなんてないさ』の楽譜を確認しましょう。それがト長調の楽譜になります。
※「保育士試験受験の手引き」はここでも確認できます。(PDF/外部サイト)
次に、その原曲の楽譜に書いてある音符をすべて「その音自身を含めて5つ下げて」、ダウンロードした楽譜に書き込んでいきます。
「その音自身を含めて5つ下げる」←ここが重要なので間違えないように注意してください!
※結果的には「4つ下げる」ことと同じですが、音楽の規則では「その音自身を含めて5つ下げる」の方が正確ですので、そう覚えておきましょう。
ハ長調への移調はこれで終了。原曲楽譜にあった(♯:シャープ)も必要ありません。
なおダウンロードした楽譜に書いてある前奏と後奏は、既にハ長調へ移調済みですので、何もしなくて大丈夫です。
参考として歌い出しの最初の1小節だけ、ト長調からハ長調へ移調してみます。
▲原曲ト長調の歌い出し第1小節。
ここから「その音自身を含めて5つ下げて」みましょう(分かりやすくするためにドレミで書いてみますね)。
▲赤字が原曲、青字が「その音自身を含めて5つ下げた」音です。
これを楽譜の音符に置き換えると……
▲ハ長調に移調した歌い出し第1小節です。
原曲の(#:シャープ)も不要となります。
なお、原曲楽譜に書いてある(C)という記号は、インペルフェクティオ(imperfectio)といって、(4分の4拍子)を表しています。ダウンロード楽譜の方は、わかりやすくするために(4/4)と記載していますが、どちらも同じ意味なのです。
さて、なぜト長調からハ長調へ移調するとき「その音自身を含めて5つ下げた」のか? そのヒントです。
下から上に「ハ・ニ・ホ・ヘ・ト・イ・ロ」と書いて、原曲の「ト長調のト」から見て、移調する「ハ長調のハ」は、「ト」を含めて5つ下にあるから、なんですね。
今はそれだけ分かっていればいいと思います。
保育士試験の課題曲は弾き歌いですが、その効果的な練習法についてはこちらの記事を。
また弾き歌いのポイントについてはこちらの記事も。
ピアノ実技試験でミスしないためのヒントはこちら。
【関連書籍】
ピアノといっしょに 幼稚園・保育園で人気のうた 簡易伴奏ピアノ・ソロ (楽譜)
それでは保育士試験を受験される方々の合格をお祈りしております。
みなさん、がんばってくださいネ!
微力ながら応援しております。
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
【関連記事】
今年の保育士試験のもうひとつの課題曲はコチラから!
ピアノ講師&音楽療法士の福田りえです。 (*^-^)/
前回の『かたつむり』に引き続き、平成28年の保育士試験課題曲『オバケなんてないさ』の、比較的簡単なピアノアレンジをご紹介します。実技試験に望まれる方は、これでバッチリ予習しておきましょう。
なお音楽に関する筆記試験はこちらの記事を参考にしてください。
それではさっそく『オバケなんてないさ』、行ってみましょう!
保育士試験課題曲『オバケなんてないさ』のピアノ演奏時のポイント
まず最初に曲の全体を見渡して、ポイントとなるところを見ていきましょう。あらかじめ楽曲の全体像を知ることは、練習する上でとても重要なコツ(専門用語でアナリーゼ)なのです。
曲全体のポイント
原曲のト長調から、より簡単なハ長調に移調
『オバケなんてないさ』の原曲は、ファに(♯:シャープ)が付いているト長調ですが、このままでは少し難しいと感じるかもしれません。そこで(♯:シャープ)や(♭:フラット)など調号が付かない、ハ長調に移調したアレンジにしてあります。
※「保育士試験受験の手引き」によると、移調は認められています。
弾き歌い
保育士試験の課題曲はどれも、ピアノを弾きながら歌う弾き歌いとなっています。弾き歌いについては、この記事の最後に付けている関連記事を参考に、しっかりと声を出して練習してくださいね。右手メロディーのポイント
前奏について
弾き歌いの場合、前奏があることで歌い出しがスムーズになります。今回の『オバケなんてないさ』の場合は、メロディーの最後の1小節を使って、2小節分の長さになるようにアレンジしました。
とても簡単なので、詳しくは動画と楽譜で確認してくださいね。
演奏上のポイント:運指
右手の運指上のポイントは次の3つ。- 4番から2番への指かえ
- 2番で指越え
- 3番で指越え
いずれもスムーズな指運びのためのポイントになりますので、詳細は動画で確認してください。なお、運指はひとつの例なので、より弾きやすい運指があればそちらを採用してくださいね。
練習のポイント:ポジションチェンジ
今回の『オバケなんてないさ』では、上記の運指のポイントとともに、手のポジションチェンジが大切になってきます。動画の最後でも詳しくお伝えしていますが、このポジションチェンジがスムーズにいかないとミスタッチにつながりますので、何回も繰り返し練習してみてください。
左手伴奏のポイント
伴奏に使うコード
『オバケなんてないさ』の今回のアレンジでは、左手の伴奏に2つのコードと、2つの単音を使っています。まず使用するコードは……▲動画キャプチャー画像より
- C = ド(4)・ミ(2)
- G7 = シ(5)・ファ(1)
本来Cは「ド・ミ・ソ」ですが、ソを省いた「ド・ミ」の2音だけを使います。またG7は本来「ソ・シ・レ・ファ」ですが、ソとレを省いて「シ・ファ」の2音を使います。
単音については次のコード進行で確認してください。
伴奏のコード進行
▲動画キャプチャー画像より
※動画の中で楽譜を表示させるのは難しいので、上の画像のようなコードのみを書いた進行表を使っていますが、ぜひ楽譜の方も確認してみてください。
ひとマスが1小節分に当たり、オレンジ色になっている一番上の段が前奏に使う2小節になっています。
CとG7以外に、「ソ♯」と「ファ♯」を単音として使っています。
※「ソ♯」は本来「ラ♭」と表記した方が適切なのですが、今回は直感的な分かりやさを優先しています。どちらであっても同じ黒鍵を弾きます。
最後の1小節は後奏になり、(4分休符)と(フェルマータ)が入っています。フェルマータは曲が終わった感じを表現するためのもので、程よく伸ばすように弾いてください。
これも動画と楽譜でよく確認してくださいね。
練習のポイント:ポジションチェンジ
右手と同じく、左手伴奏でも手のポジションチェンジがあります。動画の最後で説明していますので、しっかり練習してくださいね。課題曲『オバケなんてないさ』を動画で確認!
※動画中に出てくる解説ブログというのは、今見ているこの記事のことです。^^
ガラケーの方はコチラ⇒ https://youtu.be/nwBgwpsUonE
参考:ピアノの指番号
参考までに、ピアノを弾くときの両手の指番号を載せておきます。もし指番号が分からなくなったら、確認してみてくださいね。
楽譜で確認!『オバケなんてないさ』の簡単ピアノ伴奏譜ダウンロード
用意した楽譜には高音部(メロディーパート)の五線譜も付いていますが、著作権上の問題に配慮してメロディーの音符は載せていません。
※前奏と後奏は掲載しています。
しかし空の高音部の五線譜に、原曲のト長調から移調したハ長調のメロディーを書き入れることで、使い勝手の良い楽譜になります(移調譜の作り方の練習にもなりますよね^^)。
作り方は簡単! この先に書いておきますので、参考にしてください。
楽譜は画像版(JPEG形式)とPDF版を用意していますが、ダウンロードして印刷するのなら、PDF版の方がオススメです。
画像版(JPEG形式)楽譜
※楽譜をクリックすると拡大して表示します。(1280 x 1811)
PDF版楽譜
ここをクリックしてPDF版「オバケなんてないさ」のピアノ楽譜を開いてください(28.3KB)
ダウンロードして印刷されてもOKです。
PDF形式のファイルを見るには「Adobe Reader」が必要です。
「Adobe Reader」はこちらから無償でダウンロードできます。
ナチュラルについて
今回の楽譜の8小節目に(ナチュラル)という変化記号が出てきますが、これは(♯:シャープ)や(♭:フラット)を打ち消すという意味です。
つまりその前の7小節目のソと8小節目の先頭にあるファの(♯:シャープ)の効果を、それ以降無効にしているわけですね。
ト長調からハ長調への移調した『オバケなんてないさ』のメロディー譜の作り方
今回の保育士試験用『オバケなんてないさ』では、ピアノで実技を受験される方が弾きやすいように、原曲のト長調から、より簡単なハ長調に移調してあります。
しかし上記でダウンロードした楽譜の高音部(メロディーパート)には、著作権の関係で前奏・後奏以外の音符を書いていませんので、以下の手順にしたがってハ長調の音符を書き入れていきましょう。
1.「保育士試験受験の手引き」で原曲の楽譜を確認
まず受験者必須の「保育士試験受験の手引き」から26ページを開き、『オバケなんてないさ』の楽譜を確認しましょう。それがト長調の楽譜になります。
※「保育士試験受験の手引き」はここでも確認できます。(PDF/外部サイト)
2.その音自身を含めて5つ下げる
次に、その原曲の楽譜に書いてある音符をすべて「その音自身を含めて5つ下げて」、ダウンロードした楽譜に書き込んでいきます。
「その音自身を含めて5つ下げる」←ここが重要なので間違えないように注意してください!
※結果的には「4つ下げる」ことと同じですが、音楽の規則では「その音自身を含めて5つ下げる」の方が正確ですので、そう覚えておきましょう。
ハ長調への移調はこれで終了。原曲楽譜にあった(♯:シャープ)も必要ありません。
なおダウンロードした楽譜に書いてある前奏と後奏は、既にハ長調へ移調済みですので、何もしなくて大丈夫です。
3.移調のサンプル
参考として歌い出しの最初の1小節だけ、ト長調からハ長調へ移調してみます。
▲原曲ト長調の歌い出し第1小節。
ここから「その音自身を含めて5つ下げて」みましょう(分かりやすくするためにドレミで書いてみますね)。
▲赤字が原曲、青字が「その音自身を含めて5つ下げた」音です。
これを楽譜の音符に置き換えると……
▲ハ長調に移調した歌い出し第1小節です。
原曲の(#:シャープ)も不要となります。
なお、原曲楽譜に書いてある(C)という記号は、インペルフェクティオ(imperfectio)といって、(4分の4拍子)を表しています。ダウンロード楽譜の方は、わかりやすくするために(4/4)と記載していますが、どちらも同じ意味なのです。
4.移調のヒント
さて、なぜト長調からハ長調へ移調するとき「その音自身を含めて5つ下げた」のか? そのヒントです。
下から上に「ハ・ニ・ホ・ヘ・ト・イ・ロ」と書いて、原曲の「ト長調のト」から見て、移調する「ハ長調のハ」は、「ト」を含めて5つ下にあるから、なんですね。
今はそれだけ分かっていればいいと思います。
弾き歌いやその他の参考記事
保育士試験の課題曲は弾き歌いですが、その効果的な練習法についてはこちらの記事を。
また弾き歌いのポイントについてはこちらの記事も。
ピアノ実技試験でミスしないためのヒントはこちら。
【関連書籍】
ピアノといっしょに 幼稚園・保育園で人気のうた 簡易伴奏ピアノ・ソロ (楽譜)
平成28年度保育士試験課題曲「かたつむり」「オバケなんてないさ」を含め、幼稚園、保育園でよく歌われる定番ソングや、子どもたちが大好きなアニメの歌などを集め、子どもが歌いやすい音域のやさしいピアノ・ソロ・アレンジしました。(Amazonより引用)
それでは保育士試験を受験される方々の合格をお祈りしております。
みなさん、がんばってくださいネ!
微力ながら応援しております。
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
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拝見させて頂きました!
今保育士をしていて今度誕生会で
おばけなんてないさを弾かなくては
いけません(>_<)
簡単バージョンの間奏ありましたら
教えて頂きたいです。