ピアノを買う時、そこにはドラマが生まれる瞬間がある 〜 良きピアノとの出逢いに向けて
2011-04-24 : ピアノレッスンこんにちは、FUKUON 福田音楽教室
ピアノ講師☆福田りえです。 (*^-^)/
まずは、こんな素朴な疑問から。
今も昔もピアノの購入は決して安い買い物ではありませんよね。
1989年(平成元年)に消費税が施行される以前には、ピアノは贅沢品ということで15%の物品税が課されていたくらいです。
※私の2台目のグランドピアノは、高等学校の音楽科に通っているとき、父が当時高校で「免税制度」がありそれを利用して購入してくれました。
消費税は2017年に現行の8%から10%に引き上げられる予定ですが、それでも物品税の15%よりは安いんですよね。
それくらい当時ピアノは贅沢品だと考えられていたわけなんです。^^;
今でも下は十数万円から、上はそれこそ青天井、1,000万円以上の高級器まで、いろんなメーカーや価格帯のピアノが存在しています。
お手頃価格だとしても、ある程度“決断”しないとなかなか買えませんよね。^^
ところで最近、といってもずいぶん前から、音量調節や置き場所の確保などの問題で、電子ピアノがとても便利な代用品になっていますが、
など様々な理由で、現実的な選択肢として電子ピアノを購入される方も多いと思います。
軽量でコンパクト、音量調整も自由にでき、ある程度の拡張性も備えた電子ピアノは、様々なニーズに対応でき、ソレに何よりアコースティックピアノよりお財布に優しい、ですよね。
中にはグランドピアノの形状をした、一見おおっ!と思うような電子ピアノもあります。
実は私も1台、作曲・編曲用に電子ピアノを持ってたりします。(今はもっぱらPCやiPadだけで作曲してしまいますが。)
そういった意味で、目的や用途によっては電子ピアノも“あり”、だと言えます。
ただ…
ただピアノのというのは、時に自分を支えてくれる話し相手だったり、時に自分を忘れるくらい没頭できるものなんですよね。
そのときの気分や感情がピアノから現れ、楽しいときは楽しい音色が、辛いときは辛い音色が、そして悲しいときは悲しい音色となって響く、まるで自分を映す鏡のようです。
またアコースティックピアノはちゃんと手入れや調律を怠らなければ、とても耐久年数の長い楽器でもあります。
おばあちゃんが使っていた古いピアノを、時と場所を越えてその孫が引き継ぐ、なんていう話も珍しくありません。
電子ピアノのように型落ちしたり、バージョンが古くなってしまうこともありません。
修理に出したら「その部品はもう生産してないんですよね〜。新品買った方が安いですよ、どうします?」なんて無慈悲なことを言われることもないんです。^^;
それほどピアノというのは、生涯に渡って付き合える頼もしい相手、つまり相棒、パートナーとなるものでもあります。
まるで『ターミネーター2』のシュワちゃん演じるT-800みたいに。
ダダンダンダダン♪ダダンダンダダン♪チャラリ〜チャ〜ラ〜ラ〜♪
そしてその出会いには、映画にようなドラマがあるものです。
ピアノを買う時期は人それぞれ。
そして、それぞれにドラマがあります。
私も生徒さんたちのピアノを買うというドラマにお付き合いさせて頂いてきましたが、初めてピアノのお見立てで楽器屋さんに同行したコトを思い出しました。
幼稚園の年中さんから見てきた小学3年生の女の子。ピアノを探すにあたってお母さまからお手紙をいただきました。
「拝啓、コツコツとピアノ貯金をしてきました。中古でよいので予算20万円内で探してください、お願いいたします。」と、ケッコー厳しいラインの提示が。
初めてのピアノ選びですし、内心「えぇ〜!?そんなのあるかなぁ…」と思ってしまいました。(私の経験値が足らなかったからなのですが。)
お母さまも書かれているように、予算20万では新品は望むべくもなく、当然中古のピアノということになってしまいますよね。
低価格帯の中古ピアノとなると玉石混交、まさに「干し草の中から針を探す」ような気分です。
取り敢えず、楽器屋さんに連絡してっと。
本当にあるのかなぁ…
でも、これがあるんですよね〜不思議と。
こちらも必死で探すので、おのずと安くて良いピアノの情報が、楽器屋さん経由で集まってくるものなんですね。
その中から候補を絞り、その子の質と今後の可能性も含めて、最終的にピアノを試し弾きして選んでいくわけですが、まずは私がコレじゃなかなと感じたピアノから試弾スタート。
そして皆さん、いよいよ今日のその時が、いや、ピアノとの出逢いの瞬間がやってまいりました。
音色がスローモーションとなって辺りに響きます。
彼女の顔がみるみる明るくなったかと思うと、そのとき練習していた曲を楽しそうに弾き出したんです。
まさに良きピアノとの出逢いの瞬間。
これから彼女とこのピアノの、長い長いお付き合いが始まるのかと思うと、本当に良かったなぁ〜とちょっと感動してしまいました。
ホロリ
みなさんもぜひ良きピアノに出逢ってください。
また既にご自分のピアノがある方は、これからも大事に弾いてあげてくださいね。
そして長く続く人生を、パートナーとなったピアノと一緒に歩んで行ってください。
その道のりの中で、高い安いという価格の持つ意味合いは薄れていき、やがて喜びという大きな価値や失うことのできない大切な財産となっていきます。
それは時を重ねることで得られるプライスレスな存在であり、かけがえのない親友、そしてもう一人のあなた自身となるはずです。
さて、今回のピアノ魔法は…
(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆
叶えたい夢や希望は、具体的にして行動することが大切。紙に書き出してみるのもいいかもしれません。
具体的な夢や希望が見えたら、あとはそれに向かって具体的に行動するだけ。一歩一歩、近づいて行きましょう。
自分が思い描くような素晴らしいピアノにだって、いつか必ず出逢えるかもしれませんよ〜。
さぁ!紙とえんぴつのご用意を♪
・∀・*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
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【関連書籍】
ピアノ・マニュアル 日本版
ピアノ講師☆福田りえです。 (*^-^)/
まずは、こんな素朴な疑問から。
ピアノは贅沢品なの?
今も昔もピアノの購入は決して安い買い物ではありませんよね。
1989年(平成元年)に消費税が施行される以前には、ピアノは贅沢品ということで15%の物品税が課されていたくらいです。
※私の2台目のグランドピアノは、高等学校の音楽科に通っているとき、父が当時高校で「免税制度」がありそれを利用して購入してくれました。
消費税は2017年に現行の8%から10%に引き上げられる予定ですが、それでも物品税の15%よりは安いんですよね。
それくらい当時ピアノは贅沢品だと考えられていたわけなんです。^^;
今でも下は十数万円から、上はそれこそ青天井、1,000万円以上の高級器まで、いろんなメーカーや価格帯のピアノが存在しています。
お手頃価格だとしても、ある程度“決断”しないとなかなか買えませんよね。^^
そこで登場してくる電子ピアノはアリやナシや?
ところで最近、といってもずいぶん前から、音量調節や置き場所の確保などの問題で、電子ピアノがとても便利な代用品になっていますが、
- 住まいの環境上お隣近所と密接していて自由にピアノが弾けない…
- 子どもがまだ小さくて、この先もピアノを弾き続けるのかどうかわからない…
- 大人になってから始めたので、もう少し上手になってからでもいいかなぁ…
など様々な理由で、現実的な選択肢として電子ピアノを購入される方も多いと思います。
軽量でコンパクト、音量調整も自由にでき、ある程度の拡張性も備えた電子ピアノは、様々なニーズに対応でき、ソレに何よりアコースティックピアノよりお財布に優しい、ですよね。
中にはグランドピアノの形状をした、一見おおっ!と思うような電子ピアノもあります。
実は私も1台、作曲・編曲用に電子ピアノを持ってたりします。(今はもっぱらPCやiPadだけで作曲してしまいますが。)
そういった意味で、目的や用途によっては電子ピアノも“あり”、だと言えます。
ただ…
ピアノは逞しくも優しいシュワちゃんみたいなパートナーなの?
ただピアノのというのは、時に自分を支えてくれる話し相手だったり、時に自分を忘れるくらい没頭できるものなんですよね。
そのときの気分や感情がピアノから現れ、楽しいときは楽しい音色が、辛いときは辛い音色が、そして悲しいときは悲しい音色となって響く、まるで自分を映す鏡のようです。
またアコースティックピアノはちゃんと手入れや調律を怠らなければ、とても耐久年数の長い楽器でもあります。
おばあちゃんが使っていた古いピアノを、時と場所を越えてその孫が引き継ぐ、なんていう話も珍しくありません。
電子ピアノのように型落ちしたり、バージョンが古くなってしまうこともありません。
修理に出したら「その部品はもう生産してないんですよね〜。新品買った方が安いですよ、どうします?」なんて無慈悲なことを言われることもないんです。^^;
それほどピアノというのは、生涯に渡って付き合える頼もしい相手、つまり相棒、パートナーとなるものでもあります。
まるで『ターミネーター2』のシュワちゃん演じるT-800みたいに。
ダダンダンダダン♪ダダンダンダダン♪チャラリ〜チャ〜ラ〜ラ〜♪
そしてその出会いには、映画にようなドラマがあるものです。
出逢いはスローモーション!ピアノにめぐり逢う瞬間のドラマ
ピアノを買う時期は人それぞれ。
そして、それぞれにドラマがあります。
私も生徒さんたちのピアノを買うというドラマにお付き合いさせて頂いてきましたが、初めてピアノのお見立てで楽器屋さんに同行したコトを思い出しました。
幼稚園の年中さんから見てきた小学3年生の女の子。ピアノを探すにあたってお母さまからお手紙をいただきました。
「拝啓、コツコツとピアノ貯金をしてきました。中古でよいので予算20万円内で探してください、お願いいたします。」と、ケッコー厳しいラインの提示が。
初めてのピアノ選びですし、内心「えぇ〜!?そんなのあるかなぁ…」と思ってしまいました。(私の経験値が足らなかったからなのですが。)
お母さまも書かれているように、予算20万では新品は望むべくもなく、当然中古のピアノということになってしまいますよね。
低価格帯の中古ピアノとなると玉石混交、まさに「干し草の中から針を探す」ような気分です。
取り敢えず、楽器屋さんに連絡してっと。
本当にあるのかなぁ…
でも、これがあるんですよね〜不思議と。
こちらも必死で探すので、おのずと安くて良いピアノの情報が、楽器屋さん経由で集まってくるものなんですね。
その中から候補を絞り、その子の質と今後の可能性も含めて、最終的にピアノを試し弾きして選んでいくわけですが、まずは私がコレじゃなかなと感じたピアノから試弾スタート。
そして皆さん、いよいよ今日のその時が、いや、ピアノとの出逢いの瞬間がやってまいりました。
ポロン♪
ポロロン♫
ポロロン♫
音色がスローモーションとなって辺りに響きます。
ドレミファソラシドー♬
彼女の顔がみるみる明るくなったかと思うと、そのとき練習していた曲を楽しそうに弾き出したんです。
まさに良きピアノとの出逢いの瞬間。
これから彼女とこのピアノの、長い長いお付き合いが始まるのかと思うと、本当に良かったなぁ〜とちょっと感動してしまいました。
ホロリ
いつか出逢える素晴らしいピアノのために
みなさんもぜひ良きピアノに出逢ってください。
また既にご自分のピアノがある方は、これからも大事に弾いてあげてくださいね。
そして長く続く人生を、パートナーとなったピアノと一緒に歩んで行ってください。
その道のりの中で、高い安いという価格の持つ意味合いは薄れていき、やがて喜びという大きな価値や失うことのできない大切な財産となっていきます。
それは時を重ねることで得られるプライスレスな存在であり、かけがえのない親友、そしてもう一人のあなた自身となるはずです。
さて、今回のピアノ魔法は…
(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆
決めて行動すると何でも思い通りよん♪
叶えたい夢や希望は、具体的にして行動することが大切。紙に書き出してみるのもいいかもしれません。
具体的な夢や希望が見えたら、あとはそれに向かって具体的に行動するだけ。一歩一歩、近づいて行きましょう。
自分が思い描くような素晴らしいピアノにだって、いつか必ず出逢えるかもしれませんよ〜。
さぁ!紙とえんぴつのご用意を♪
・∀・*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
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