ピアノで新しい曲の練習が進まない…を解消する方法とポイント
2017-05-15 : ピアノレッスンこんにちは、FUKUON 福田音楽教室
ピアノ講師&音楽療法士の福田りえです。 (*^-^)/
新しい曲に切り替わったとき、最初から曲の全体を通して練習すると、なかなか上手くいかないことがあります。ピアノを弾いてもモヤモヤしたままで、その曲がよく見えてこない感覚になります。
特に曲が大作になればなるほど細部が曖昧になってしまい、部分部分をどう弾いていいのかつかめない、ということが起こるんですよね。
そこで今回は、なかなか練習が進まない新しい曲を突破するための方法と、そのためのポイントをご紹介します。
この記事の目次
新しい曲に切り替わったときというのは、どうしてもその曲の全体がどうなっているのかに気がいってしまうので、細かな部分が疎かになってしまいがちです。
たとえば、
など、練習の最初の段階ではあまり気にかけない、というか見えていません。とにかく全体を通して弾きたいという思いが先に立ってしまうんですね。
曲の最初から最後まで弾くことがピアノの醍醐味ではありますが、あまり気ばかり先走っても、それで弾けるようになるわけではありません。
それどころか「この曲、私(この子)には向いてないのかも……」な~んて思ってしまい、早々と諦めモードに突入してしまう原因になることも。いやいや、焦らず、ちょっと落ち着きましょう。^^
そんなときは部分の練習から入ると、スンナリいくことがあります。
あれ、ここはどう弾けばいいんだろう? というところは、そこだけを取り出して、しっくり来るまで繰り返し練習してみてください。するとそこから、曲全体が見えてくるようになります。
不思議に思うかもしれませんが、「神は細部に宿る」という言葉があるように、その曲の全体像は細部にも表れています。そして細部が統合されることで、全体になっているんですよね。
まぁ小難しい話はさておいても、まず曲全体を弾こうとして行き詰まりを感じたときは、細部で気になるところを徹底的に練習するように、視点を切り替えるといいでしょう。
小さな子が新しい曲を練習するとき、最初に全体を弾くことにこだわって細部が疎かになっている場合は、部分を見るように。その反対に、部分にこだわりすぎて全体が見えてないときは、全体を見るように。
親御さんから見て行き詰まっているなと感じたら、視点を変えれるように声をかけてあげると、突破口になることがあります。
楽曲全体を見るにしても、あるいは細部から入るにしても、そのときにはひとつのポイントがあります。そのポイントとは……
今回のピアノ魔法は…
(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆
指使いを決めて弾くこと。指使いとは運指のことですね。
指使いが決まると心に余裕が出ますので、強弱やスラー・スタッカートなど、ほかの情景も目に入ってくるようになりますし、曲中のいろんな要素にも気を使うことができようになってきます。
しかし運指が決まってなかったり、あやふやなまま弾きはじめたり、弾く度に違ったり……。そんな状態では常に指運びに気を取られてしまいますので、楽譜の指示や細かな表現まで気が回りませんよね。^^;
電車は線路を走ることで間違いなく駅につけます。
線路の続く先があやふや……なんてことはありませんし、電車が道路や田んぼの中を走る、なーんてこともありません。決まった線路の上を正しく走行しています。
ピアノの指使いというのは、その電車の線路の役割に近いのかもしれませんね。指使いが決まっているからこそ、しっかりと弾き続けられるんです。
私が動画を撮影するときも、指の運び方を何回も検討してから、本番の撮影に望んでいます。動画を観る人にとってどれが一番簡単な指使いなんだろう、って考えているわけです。
そうしないと私自身が弾きやすい指使いになってしまい、動画の趣旨が違うものになってしまいますから。
はじめての曲に取り掛かるときは、まず“線路”である指使いをしっかり意識して練習をはじめてくださいね。
小さな子の場合は、指使いが固まっているかどうか、あやふやなまま弾いていないか、親御さんがそれとなくチェックしてあげてください。
もし指の運びがあやふやなようだったら、レッスンのときにピアノの先生にお伝えするといいでしょう。
もうひとつのポイント、というかコツがあるとすれば……
ということ。
例えば楽譜の中に「ドミソラソ」とメロディー(音形)があったとします。それがその一箇所だけなのか、それとも他のところにも出てくるのか、探してみてください。
もし別のところにも出てきていたり、右手だけでなく左手にも発見したら、それを同じ色で囲んでみると、先に練習する場所がみつかってきますね。
そしてその場所の運指を、
12454
ドミソラソ
という具合にしっかり決めてから、そこをきちんと練習してみるといいでしょう。
この方法もひとつの細部から入る方法ですが、あとで全体を弾いたときに、その先行した部分練習が生きてくるようになりますよ。試してみてくださいね。
【関連書籍】
はじめてドレミを弾く人のための やさしい独学ピアノ講座
いかがだったでしょうか?
新しい曲になって、ピアノの練習に行き詰まりを感じたら、
と、視点を変えることで、突破口が開けることがあります。
練習がなかなかスムーズに進まないなぁ……と感じたら、試してみてくださいね。
では みなさん!
今日も楽しいピアノライフを♪ *'∀'*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
【関連記事】
この記事を読んでいる人にオススメ!
ピアノ講師&音楽療法士の福田りえです。 (*^-^)/
新しい曲に切り替わったとき、最初から曲の全体を通して練習すると、なかなか上手くいかないことがあります。ピアノを弾いてもモヤモヤしたままで、その曲がよく見えてこない感覚になります。
特に曲が大作になればなるほど細部が曖昧になってしまい、部分部分をどう弾いていいのかつかめない、ということが起こるんですよね。
そこで今回は、なかなか練習が進まない新しい曲を突破するための方法と、そのためのポイントをご紹介します。
この記事の目次
- 早く曲全体を通してピアノで弾きたい!でも、ちょっと落ち着いて
- ピアノを練習しながら曲中の細かな要素に気づくためのポイント
- あとから部分練習が生きてくる譜読みのコツ
- まとめ - 練習に行き詰まりを感じたら試してみて
早く曲全体を通してピアノで弾きたい!でも、ちょっと落ち着いて
新しい曲に切り替わったときというのは、どうしてもその曲の全体がどうなっているのかに気がいってしまうので、細かな部分が疎かになってしまいがちです。
たとえば、
- トリル
- 左手の低音
- 和音の移り変わり
- 長めのフレーズ
など、練習の最初の段階ではあまり気にかけない、というか見えていません。とにかく全体を通して弾きたいという思いが先に立ってしまうんですね。
曲の最初から最後まで弾くことがピアノの醍醐味ではありますが、あまり気ばかり先走っても、それで弾けるようになるわけではありません。
それどころか「この曲、私(この子)には向いてないのかも……」な~んて思ってしまい、早々と諦めモードに突入してしまう原因になることも。いやいや、焦らず、ちょっと落ち着きましょう。^^
そんなときは部分の練習から入ると、スンナリいくことがあります。
あれ、ここはどう弾けばいいんだろう? というところは、そこだけを取り出して、しっくり来るまで繰り返し練習してみてください。するとそこから、曲全体が見えてくるようになります。
不思議に思うかもしれませんが、「神は細部に宿る」という言葉があるように、その曲の全体像は細部にも表れています。そして細部が統合されることで、全体になっているんですよね。
まぁ小難しい話はさておいても、まず曲全体を弾こうとして行き詰まりを感じたときは、細部で気になるところを徹底的に練習するように、視点を切り替えるといいでしょう。
小さい子の場合
小さな子が新しい曲を練習するとき、最初に全体を弾くことにこだわって細部が疎かになっている場合は、部分を見るように。その反対に、部分にこだわりすぎて全体が見えてないときは、全体を見るように。
親御さんから見て行き詰まっているなと感じたら、視点を変えれるように声をかけてあげると、突破口になることがあります。
ピアノを練習しながら曲中の細かな要素に気づくためのポイント
楽曲全体を見るにしても、あるいは細部から入るにしても、そのときにはひとつのポイントがあります。そのポイントとは……
今回のピアノ魔法は…
(〃^∇^)ノ~エイ*・゜゜・*:.。..彡☆
まず指使いをしっかり固めよう
指使いを決めて弾くこと。指使いとは運指のことですね。
指使いが決まると心に余裕が出ますので、強弱やスラー・スタッカートなど、ほかの情景も目に入ってくるようになりますし、曲中のいろんな要素にも気を使うことができようになってきます。
しかし運指が決まってなかったり、あやふやなまま弾きはじめたり、弾く度に違ったり……。そんな状態では常に指運びに気を取られてしまいますので、楽譜の指示や細かな表現まで気が回りませんよね。^^;
電車は線路を走ることで間違いなく駅につけます。
線路の続く先があやふや……なんてことはありませんし、電車が道路や田んぼの中を走る、なーんてこともありません。決まった線路の上を正しく走行しています。
ピアノの指使いというのは、その電車の線路の役割に近いのかもしれませんね。指使いが決まっているからこそ、しっかりと弾き続けられるんです。
私が動画を撮影するときも、指の運び方を何回も検討してから、本番の撮影に望んでいます。動画を観る人にとってどれが一番簡単な指使いなんだろう、って考えているわけです。
そうしないと私自身が弾きやすい指使いになってしまい、動画の趣旨が違うものになってしまいますから。
はじめての曲に取り掛かるときは、まず“線路”である指使いをしっかり意識して練習をはじめてくださいね。
小さい子の場合
小さな子の場合は、指使いが固まっているかどうか、あやふやなまま弾いていないか、親御さんがそれとなくチェックしてあげてください。
もし指の運びがあやふやなようだったら、レッスンのときにピアノの先生にお伝えするといいでしょう。
あとから部分練習が生きてくる譜読みのコツ
もうひとつのポイント、というかコツがあるとすれば……
同じところ(音形)を見つける!
ということ。
例えば楽譜の中に「ドミソラソ」とメロディー(音形)があったとします。それがその一箇所だけなのか、それとも他のところにも出てくるのか、探してみてください。
もし別のところにも出てきていたり、右手だけでなく左手にも発見したら、それを同じ色で囲んでみると、先に練習する場所がみつかってきますね。
そしてその場所の運指を、
12454
ドミソラソ
という具合にしっかり決めてから、そこをきちんと練習してみるといいでしょう。
この方法もひとつの細部から入る方法ですが、あとで全体を弾いたときに、その先行した部分練習が生きてくるようになりますよ。試してみてくださいね。
【関連書籍】
はじめてドレミを弾く人のための やさしい独学ピアノ講座
ペダルはどうやって使うの?両手がつられちゃう、指が届かない…etc。初心者の疑問や不安を解消!(Amazonより引用)
まとめ - 練習に行き詰まりを感じたら試してみて
いかがだったでしょうか?
新しい曲になって、ピアノの練習に行き詰まりを感じたら、
- まず指使いを固める
- 細部から練習(あるいはその逆)
と、視点を変えることで、突破口が開けることがあります。
練習がなかなかスムーズに進まないなぁ……と感じたら、試してみてくださいね。
では みなさん!
今日も楽しいピアノライフを♪ *'∀'*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・
【関連記事】
この記事を読んでいる人にオススメ!
JUGEMテーマ:ピアノ