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作詞作曲のための既存曲を使った導入トレーニング - ピアノだけじゃなく自分のオリジナル曲への入り口!

2017-10-09 : ピアノレッスン
作詞作曲のための既存曲を使った導入トレーニング - ピアノだけじゃなく自分のオリジナル曲への入り口!
ピアノを弾くだけじゃなく、自分のオリジナル曲を作ってみたい! そう思うことはありませんか?
こんにちは、FUKUON 福田音楽教室
ピアノ講師&音楽療法士の福田りえです。 (*^-^)/


ちょっと前のお話しですが……

2015年に行われた中山晋平記念音楽賞という作詞作曲コンクールに、私の生徒さんが応募し、なんと優秀賞をいただいたことがありました。


小学3年生という、当時最年少受賞となった曲の名は『オルゴールのせかい』


その翌年の2月。長野で行われた授賞式のステージでは、合唱曲アレンジとなって、小学生の合唱団によって披露されたのです。


『オルゴールのせかい』- 合唱曲アレンジ

▲ステージ右端でイスに座っているのが、受賞したAちゃん。


私のピアノ教室には、作詞や作曲をしてみたいという子どもたちが割りといて、希望する子にはそのコツを教えています。


時には夏休みの自由研究として作曲に取り組む子もいたりして、小さな作曲家が誕生しています。


今回はその秘伝のタレ、……じゃなくて作詞作曲のコツを、その入口だけご紹介しますね。






作詞作曲導入トレーニング1.
既存の曲に歌詞を付けてピアノで弾き歌い


まずは今ピアノで弾いている曲、練習している曲に歌詞を付けて歌ってみてください。これがはじめの導入です。


これをすることで……

  • 語感に対する感覚
  • 字足らず、字余り
  • リズムに合わせた言葉選び
  • イントネーション
  • テーマの大切さ

といったことを学んだり養ったりできるんですね。


と同時に、その曲から音程やリズムなどを自然と吸収していけるんです。だから声を出して歌ってください


歌詞を歌いながらピアノを弾く

ドレミ階名で歌うのもよいですが、自分で考えた言葉によって歌ができてくると、歌いながらピアノを弾くことがいつも以上に楽しくなり、たくさん練習するようになります。


するとボキャブラリーを増やしつつ、音程トレーニングもしながら、作詞作曲に向けての第一歩を踏み出すことができます。


まずは試してみてくださいね。




作詞作曲導入トレーニング2.
既存の曲に音を足して編曲でピアノを弾く


さて今度は少し簡単な既存の曲を選んで、音入れや音の追加をしてみましょう。今回は『キラキラ星』の冒頭を使ってやってみます。


原曲:
『キラキラ星』冒頭(原曲)


これに音を足してみます。
たとえば……


アレンジ:
『キラキラ星』冒頭(アレンジ)

※↑試しに弾いてみてください。^^


こういった作業を「編曲」または「アレンジ」といい、それを行う人のことを「編曲家」とか「アレンジャー」といいます。


モーツァルトの『きらきら星変奏曲』のように、有名な作曲家の作品の中にも、広く親しまれている編曲があります。


Mozart: Dodici variazioni per pianoforte su "Ah, vous dirais-je, Maman"




またサン=サーンスの組曲『動物の謝肉祭』の第4曲「亀」は、運動会でよく耳にするオッフェンバック『天国と地獄』を、超スローに編曲したものです。聴き比べてみましょう。


原曲:『天国と地獄』序曲第3部 - オッフェンバック



編曲:『動物の謝肉祭』第4曲「亀」 - サン=サーンス



原曲と編曲版を聴き比べて、どこがどう変わっているのかを探すと、曲に含まれている音楽の成分や構成のあり方を学ぶことができます。


これが編曲はもちろん、作曲に向けた初歩的な勉強となるんですね。


いきなりゼロから作曲するのは難しくても、既存曲を使って編曲したり聴き比べたりすることで、少しずつステップアップしていくことができるんです。


是非やってみてくださいネ。


【関連書籍】

作曲少女~平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話~
物語を読むうちに音楽の仕組みが理解できて曲作りの方法まで身につくライトノベル作曲理論です。曲を作るために、音楽的な知識は一切不要。必要なのは、正しい発想とちょっとしたコツ、そして何より第一歩を踏み出すこと。(Amazonより引用)
Kindle版




まとめ - 最後はやっぱりセンス?


いかがだったでしょうか? 作詞作曲のための既存曲を使った導入トレーニング。


作詞作曲や編曲というのはトレーニングや理論も大切ですが、最後はやっぱりセンスがモノをいいます


独特のテーマや曲想、個性的な言葉のチョイスや言い回しは、なかなか真似できるものではありません。


そのセンスを磨くためには、たくさんの楽曲を聴いたり真似して弾いたり打ち込んだりして、自分の中に取り込むことがとても重要です。


食べた物が自分の体を形作るように、見たもの聴いたものが自分の作品の基礎となるんですね。



では みなさん!
今日も楽しいピアノライフを♪ ・∀・*)ノ
*:゜・*:.。.*.。.:*・・*:.。*・

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■中山晋平記念音楽賞の授賞式の様子はこちら(アメブロ)
最年少の優秀賞!第52回中山晋平記念音楽賞で作詞作曲に初挑戦&初入賞しました!

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コメント
作曲したい。
  • たかふじいまり
  • 2017/10/22 6:33 PM

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